昨日、4月1日は、日本じゅうが【令和】に染まった1日だった。
新元号の発表は、午前11:30だったため、会社勤めの人間などには、リアルタイムでの確認が厳しい時間帯。
だから、もしも数十年前であれば、「夜のテレビや翌日の新聞で、ようやく新元号を知る。」という人も少なくなかったと思う。
しかし、今の時代、情報メディアはテレビや新聞だけじゃない。
発表直後から、Webニュースサイトや、TwitterなどのSNSは「令和」情報で溢れかえり、トレンド化。
自分で情報を得ようとしなくても、速報メールニュースが、次々に飛んでくる。
商魂たくましい企業は、「新元号《令和》発表記念セール!」などと銘打った号外メールを送ってきたりした。
だから、興味があるなしに関わらず、誰も彼もが、夕方には、「令和」で語り合う、という状況になっていた。
いやはや、凄い時代になったものだ。
そんなデジタル時代の「申し子」とも言えるのが、Amazon echo。
そう、アレクサだ。
だから僕は、昨晩帰宅するとすぐ、アレクサに聞いてみた。
アレクサ、新元号って何?
すると、アレクサは…。
すぐにこんな画面を出して話し始めた。
僕は、「流石、中の人(?)は、仕事が早い」と思いながら聞いていると…。
意外にも、しっかりたっぷり説明してくれるので驚いた。
僕は、「新元号は《令和》に決まりました。」ぐらいの説明で終わると思っていたからである。
アレクサは、説明の最後に、共同通信ニュースからの引用であることを告げた。なるほど、それならば詳しい筈だ。
「令和」の由来は、「万葉集」ということで、僕は、それについても詳しく知りたくなってきた。
ただ、考えることは皆同じらしく…。
amazonでは、万葉集関連の本は、軒並みベストセラーになっていた。
特に、「はじめての…」とか「マンガで読む」という系が人気のようだ。
僕は、最初、そのうちどれかを買おうかとも思ったが、止めた。
万葉集そのものにそれほど興味があるわけではないため、「令和」のもととなった部分だけを読めればいいかなぁと思ったのである。
いったいそれは、万葉集のどこにあるのだろうと思いながら、Webで調べてみると…。
『万葉集』巻五の「梅花謌卅二首并序(梅花の歌 三十二首、并せて序)」にある一文
※Wikipediaより
であることが判明。
ということは、ビギナー向けに万葉集の《句》を、厳選して丁寧に解説している本は、僕のニーズに合わない。
令和の令の字さえも載っていないに決まっているからだ。
では、いったい何を読めばいいのか。
と思い、さらに調べてみると…。
この本や…。
この本などで読めることがわかった。
ただ、現状人気が爆発しているようで、入手までには数週間かかるとの表示になっていた。
おそらく、万葉集特需にあわせた重版の出来待ちということなのだと思う。
ならば、すぐに読むことができないか…というと、そうではない。
前述の通り、今はデジタル時代真っ盛り。
「紙の本」は無理でも、「電子書籍」ならば、重版なんて関係ないからだ。
講談社文庫版なら…。
万葉集 全訳注原文付(一) (講談社文庫)
「紙」である文庫版は品切れ(1~3週間待ち)でも、電子書籍版ならばすぐに読むことが可能。
しかも、文庫本よりも安いのだ。
僕は、デジタル時代の凄さに感服しながら、この本(コンテンツ)を注文しようと思った。
しかし、ちょっと調べてみると、さらにいい選択肢があることを発見。
万葉集(現代語訳付)
これならば、なんと、無料で読むことができるではないか!
しかも、そのボリュームが凄い。
佐佐木信綱博士の編になる岩波文庫版『万葉集』(新訂新訓本 昭和29・30年刊)に、同博士の『評釈万葉集』(昭和29年完結)より抜き出した現代語訳を添えたものです。全20巻4516首収録。
広く・永く読み継がれてきた万葉集の校訂本文を、格調高い訳文と共に読み味わって下さい。
岩波文庫版をもとにして、しかも、しっかりとした評釈までついている、完璧な万葉集大全だ。
kindle unlimitedに加入していない場合は、980円かかってしまうが、それでも十分安いと思う。
ただ、どうせ980円を払うのならば…。
このサービスに加盟してしまった方がお得。
初回登録時は、30日間無料体験できるので、「万葉集」だけ読んで退会すれば実質タダだ。(他の本を読みまくっても、1ヶ月以内の退会なら無料!)
読み放題ができるのは、一度に10冊までという制限こそあるものの、それでも十分お得だと思う。
最近は、ラインナップの充実が著しく、読み放題できる本もかなり増えた。だから、まずはなんでもかんでも「試し読み」して、気に入ったら買う、ということだって可能。
もしもまだ未登録であれば、ぜひ、この機会に入会をお勧めする。
決して損はさせない。餃子ランナーが保証する(←説得力なしw
ということで…。
僕は早速「万葉集」をダウンロードして、Kindle Paperwhiteで確認してみた。
もちろん、Kindleアプリが入っていれば、iPhoneやiPad、Androidスマートフォンなどでも読める。
いつでもどこでも、さまざまなガジェットで、《令和》の由来となった万葉集の世界に触れることができるのだ。素晴らしい。
膨大なボリュームなのに、物理スペースをとらないというのも魅力。
デジタルコンテンツ、やっぱり最高だ。
もちろん、反論もあるだろう。
「万葉集の時代に、電子機器なんてなかった」
「万葉集を堪能するなら、紙じゃなきゃ味がない」
という意見があるかもしれない。
僕も、《紙の本》という媒体を愛しているので、その気持ちもわかる。
万葉集の世界に惚れ込んだら、いずれ、紙の本も購入するかもしれない。