昨日は、日米で画期的な端末が発表された。
NTTドコモは、冬モデル発表会で、Galaxy Note9や、Xperia XZ3などスマートフォン5機種の他、別格扱いでGoogle Pixel 3(及び3 XL)をリリース。
もちろん、どれも魅惑的な端末たちだけれど、個人的に一番気になったのは、スマホではなく…。
これだった。
その名は、カードケータイ KY-01L。
docomoのWebサイトには、既にその商品情報も掲載されており、そこには、このように書かれていた。
- 4Gケータイ、世界最薄・最軽量*1(厚さ約5.3mm、重さ約47g)のカードサイズに機能を凝縮。
- 静止画面の消費電力ゼロ、驚異の電池持ちを実現。
商品キャッチコピーは、「魅せ方、持ち方、自由自在。」とのことで、確かにこれは目立つ。
名刺と殆ど変わらないサイズで、とても薄いため、革製の名刺入れなどに入れることも可能。
ただ…実用的にはどうなのだろう?
カメラもついておらず、防水でもない。「ドコモのケータイ」なのに、おサイフ機能もワンセグもない。《ないない尽くし》の端末なのだ。
その操作性についても、疑問。
こういった動画での紹介を見る限り、レスポンスが鈍く、使っていてイライラするシーンが発生しそうだ。
しかしもちろん、それはdocomoとしても折り込み済みの筈で、スマホとの併用など、あくまで《2台持ち》需要を当て込んだものだと思う。
とにかく薄くて軽いから、併用しても苦にならないだろう。
この端末の「売り」は、なんと言っても、電池の持ち。
Kindle Paperwhiteなどと同じ、電子ペーパーディスプレイを使っているため、とにかくバッテリが持つ。
だから、災害発生時の緊急連絡などにも重宝する筈だ。
今のところ、僕は全く購入意欲がわかないけれど、こういう端末が「あってもいい」と思うし、ある程度の需要はありそうな気がする。
ただ…。
こういった端末を出すのであれば、僕は、こっちの方が欲しかった。
奇しくも、昨日米国で発表された、このスマートフォンだ。
その名は、Palm Phone。
掌の中にすっぽり収まる、実にコンパクトでキュートなデザインで、いやはや魅力的だ。
Palmという単語は、和訳すれば掌(手のひら)だから、まさにその名前にぴったりのスマートフォンと言える。
ただ、この場合のPalmは、手のひらという意味ではなく「あの」Palm社が作った携帯端末ということ。
そう。
かつて、Palm OSを搭載した小型PDAで、モバイル市場を盛り上げてくれたあのPalm社である。
僕も、かつては、沢山のPalmブランド端末を使っていた。
今は懐かしく、そして今でも愛おしい端末たちだ。
今年、新機種をひっさげて戻ってくるという噂が流れ、僕はかつて、それについてのエントリーも書いていた。
この内容が、今回ついに《現実化》した、ということになる。
今回発表されたのは、残念ながらPalm OSではなく、Android 8.1ベースのもの。
それはまぁ仕方がないとして、なんと言っても残念なのは、その販売ルート。
なんと、米キャリアのベライゾンのみで販売され、他キャリアや地域への投入計画はないという報道だったからだ。
詳しくはまだよくわからないのだけれど、内蔵SIMの差替不可ということだから、米ベライゾン回線以外には使えないのだろう。
そうなると、僕は、俄然、このガジェットが欲しくてたまらなくなった。
米Palm社のWebサイトでは、動画や写真で、その使い勝手が紹介されており、実に魅力的。
スペックも、悪くない。
- プロセッサ:Snapdragon 435
- RAM:3GB
- 内蔵ストレージ:32GB
- カメラ:(背面)800万画素、(前面)500万画素
- バッテリ容量:800mAh
しかも、IP68の防塵・防水性能も有している。
「これ1台で…」というのは厳しいかもしれないが、《2台目需要》には十分耐えられると思う。
なんと言っても、「コンパクトで格好いい!」のが大きな魅力。しかも、Androidが動作するのだ。
カメラだってついているし、防塵・防水。
この点で、僕は前述のカードケータイ KY-01Lより断然魅力的に感じた。
もちろんこれは、カードケータイ KY-01Lとは全く逆のベクトルを持った端末だから、比較すること自体お門違い。
それはわかっている。
ただ、docomoブランドで、カードケータイなどという奇抜な端末を出すのであれば、この端末だって、出してくれたっていいんじゃないか。
そしてきっと、日本でも、いや、日本でこそ売れる商品だと思うんだけれどなぁ…。
僕は、docomoの偉い人に祈りたい。ぜひ、日本への導入を検討してくれないだろうか、と。
いや、別にdocomoじゃなくて、auでもいいし、そもそも、SIMフリー端末になってくれれば、申し分ない。
Palm社に嘆願書でも書こうかと検討中w
【追記 2019.4】
なんと、日本上陸が決まった!
それにあたって、僕はどんな決断をしたかと言うと…。
*1:2016年1月~2018年8月末までに発売・発表された4G対応携帯電話端末(スマートフォンは除き、ストレート形状のものに限る)2018年9月5日現在、京セラ株式会社調べ。