夜明け前に目覚めたら、サプライズが待っていた。
なんとも衝撃的なスマートフォンが発表されていたからだ。
僕は、前日の、バンザーイ!なしよ、で終わったAppleスペシャルイベントにモヤモヤしていたので、それが一気に晴れる気分だった。
新しいサービスの発表もいいけれど、ガジェット好きとしては、やっぱり、ワクワクする、ドキドキする、新スマホに出会いたい。
そんな思いを叶えてくれそうな端末。
HUAWEI P30 Pro, Leica Quad Camera, Low-light Shooting, SuperZoom | HUAWEI Global
HUAWEI P30 Proの発表だ。
ただ、この写真だけを見ると、その素晴らしさはよくわからない。
全画面でスッキリと格好いい印象を受けるが、見かけだけなら、他にも魅力的なスマホは多数ある。
どれもこれもがフルタッチのスマートフォンになってしまった今、外観は大きな差別要素にならないのだ。
このスマホの圧倒的な魅力は、カメラ部分にある。
その背面には、なんと、4つのカメラを装備。
そのうちの3つとなる…
- 4000万画素のメインレンズ
- 2000万画素の広角レンズ
- 800万画素の、光学(5倍)望遠レンズ
を組み合わせることによって、画質劣化を抑えたままで、10倍のハイブリッドズームを実現させている。
いやはや、これでついに、ようやく、スマホが、ズーム系のコンデジに追いついたのではないか、と思える。
スマートフォンのカメラ性能は、昔に比べて飛躍的に向上したが、こと、ズーム機能においては、コンデジに叶わなかったからだ。
もちろん、これまでも《ズーム性能が凄い》スマホが、あることはあった。
僕が今でも使っている、Galaxy Cameraがその代表格。
これは、4G対応のAndroidスマートフォンでありながら、なんと、21倍の高倍率ズームを有しているのだ。
僕がGalaxy Cameraを入手したのは、2012年の冬なので、既に、もう、6年以上が経つ。
しかし、未だに僕は、このスマホに酔いしれていて…。
今年も、スーパームーンを撮影しているほど。それぐらい、唯一無二のスマートフォンなのである。
ただ、難点もある。とにかくデカい、ごついこと。
その外見は、「カメラを搭載したスマートフォン」というよりも、「Androidスマホ機能がある、ズームデジカメ」にしか見えない。
それも、コンデジというにはちょっと苦しいぐらいのサイズ感。
なにしろ古いガジェットなので、Andoidのバージョンも古く、OSのサポートも打ち切られている状態。正直に言って、スマホ的な活用は厳しい。
ただ、これ以降、「月を撮影できる」ほどの性能を持ったスマホが出てこなかったため、僕は、これを使い続けてきたのである。
しかし、ようやく、その日が終わりを迎えるかもしれない。
HUAWEI P30 Proは、スマートな筐体で、5倍の光学ズームレンズを実現していることが衝撃。
だからこそ、他のレンズと組み合わせることによって、凄まじい威力を叩き出す。
画質劣化なしの状態では10倍どまりだけれど、デジタルズームと組み合わせることによって、50倍まで拡大させることができるのだ。
画質が劣化するんじゃ意味ない…と思われるかもしれない。
僕も最初はそう思った。
しかし、HUAWEIの公式Webサイトに掲載されている、P30 Proを見ていたら、そうも言えなくなってきた。
紹介ページでは、P30 Proについて、さまざまな魅力を伝えているが、とりわけ…。
カメラの凄さについては、大々的にPRしている。
さらに、ズーム性能についての紹介形式が、これまた圧巻。
まずは、倍率1倍で月を撮った画像が表示されている。
これだと、月だかなんだかもよくわからない状態なのだけれど、そのまま下にスクロールさせていくと、どんどん倍率が上がって…。
この時点で、Galaxy Cameraの倍率を超えた。
さらに…。
MAX50倍!
いやはやこれは衝撃だ。
前述の通り、デジタルズームを使っているため、標準撮影よりも画質は劣化している。
しかし、《標準》のレベルが上がっているから、個人的には、十分ありだと思う。
Galaxy Cameraの21倍カメラで撮った月の画像も、そのままでは厳しいので、PCでトリミングさせているから、その時点で画質は劣化している。
それに比べれば、断然このHUAWEI P30 Proの方が凄いし、加工なしでこれだけ綺麗に月を撮ることができるのは、まさに衝撃だ。
もちろん、このカメラの凄さは、ズーム性能だけじゃない。
広角レンズと望遠レンズは、どちらも光学式手ブレ補正を搭載。
最大ISO感度は409,600ということで、暗闇でも綺麗に写真が撮れる。
4つめのカメラとして、ToF(距離カメラ)センサーも乗せていて、被写体の深度を切り分け、ボケ味なども華麗に演出。
端末自体も、IP68の防水防塵に対応しているから、雨の日だって撮影可能。
実に申し分のない、史上最強のカメラ搭載スマホじゃないか!
いやぁ、欲しい。これは欲しい。あぁ、これで月を撮りたいなぁ。