WMM(ワールドマラソンメジャーズ)6大会*1のコンプリートは、僕のマラソン人生最大の目標であり、夢。
僕と同じ夢を持ったラン仲間たちにとって、今は、とても重要な時期になっている。
週明けすぐの月曜日*2には、ボストンマラソンが開催されるし、来週末は、ロンドンマラソンが開催されるからだ。
僕のラン仲間たちも、この2大会には多数出場。今年、晴れてSIX STAR FINISHER*3の勲章を手にする仲間もいる。
僕も、実は、今年のロンドンマラソンに出場予定だったのだけれど、諸般の事情でそれが叶わなくなってしまった。
だからせめて、過去に出場したレースの思い出を辿って、寂しさを埋めたい。
ということで、WMMの追憶シリーズ(?)第2弾だw
ニューヨークシティマラソン出場から5年後。一昨年の秋。僕は、シカゴマラソンへの出場を果たした。
が…レースを迎える条件は最悪だった。
シカゴに到着した途端、猛烈な吐き気と目眩に襲われ、ダウンしてしまったし、その後も、浴槽で転倒したりして、満身創痍の状態で出走することになってしまったからである。
いったいどうなることかと思ったけれど、レース自体は本当に素晴らしかった。
ニューヨークをも凌ぐ、圧巻の摩天楼。大歓声の数々。チャイナタウンと海岸の情景。
タイムこそ不甲斐ないものに終わってしまったけれど、僕は、十分に堪能した。
アフターパーティも存分に楽しんで、翌日の朝。
僕は、早朝からシカゴの街を彷徨うことになった。シカゴマラソンのリザルトが挟み込まれているという、現地新聞「シカゴ・トリビューン」紙を入手するためだった。
しかし、ここから予想外の状況が展開された。
ホテル内の売店では早々に売り切れになっていて、近隣のコンビニやポストスタンドなどでも、完売だらけ。
他の新聞は多数並んでいたのに、シカゴ・トリビューンだけがないのだ。いやはやそんなに人気なのか。まさかそんな状況になっているとは思わず、僕は大いに焦った。
だから、7軒目の店でようやくこの表紙を見かけた時は、快哉しそうになったほどだった。
シカゴマラソン当日は、アメリカ大統領選の第2回討論会の日でもあった。
ということで、表紙中央には、ドナルド・トランプとヒラリー・クリントンの写真。今から見ると、ちょっと懐かしい。
この時は、ヒラリーの圧勝だと思っていたんだけれどなぁ…。
と、そんなことはどうでも良くて、僕はすぐに、題字の上に目を留めた。
シカゴマラソンの写真が掲載されており、「SPECIAL SECTION INSIDE」と書かれている。
僕は、まさにそれが欲しかったので、すぐ、INSIDE紙面を確認した。
アルファベット順での掲載だったので、僕の名前は、すぐに探し出すことができた。
ニューヨーク・タイムズ紙におけるニューヨークシティマラソンのリザルト掲載は、4時間59分台のランナーまでだったが、こちらは、全完走者の氏名が載っている。
さらに、その内容も充実していた。
ニューヨーク・タイムズ紙では、「姓+名前のイニシャル」での、シンプルな形での掲載だったが、こちらは、フルネームで記載。さらに、国籍や都市名まで載っており、圧巻の内容だった。
それもその筈…。
綴じ込みの別冊は2分冊で、合計46ページにも及ぶ、圧巻のボリュームになっていたからだ。
この写真の摩天楼を見ていたら、シカゴマラソンの記憶が甦ってきて、たまらなくなった。
1年半前のレースでは、ちょっと消化不良の思いが残っているので、リベンジしなければなぁ…と思っている。