今日は3月4日。雑誌の日だ。
…と、偉そうに書いたが、僕は、今朝のラジオを聞くまで、今日がそんな日であることを知らなかった。
僕は、10年ほど前、旧ブログ*1で、毎日記念日ネタを書き綴っていたが、その時に、そんな記念日はなかったからだ。
ということで、当時は、ミシンの日について言及している。
「ミ(3)シ(4)ン」だからミシンの日。まぁ、語呂合わせとしてはわからなくはない。
ならば、雑誌の日は…?
この記念日を2008年に制定した富士山マガジンサービスによると、どうやら、「ざっ(3)し(4)」の語呂合わせからきているようだ。
3という数字を「ざっ」と読むのはちょっと無理があるんじゃないか?という気がする。
ただ、まぁ、誰に迷惑をかけているわけでもないし、雑誌が売れない時代だから、こういった日ができることで、少しでも、雑誌が売れて、盛り上がってくれれば嬉しいと思う。
などど書いていたら、僕も久しぶりに、雑誌を読みたい気分になってきた。
それと同時に、思い返せば、最近、SFマガジンネタを書いていないことにも気がついた。
旧ブログでは、SFは、僕の中核ネタだったのになぁ…。
ちょうど3年前の今日、3月4日は、SFマガジンネタを書いている。
最近薄れかけている雑誌熱、SF熱を呼び起こすためにも、今日は久しぶりにSFマガジンのエントリーを書いてみたくなった。
ということで、3年前の流れに倣って(?)今日も書いてみようと思う。
SFマガジン 2017年 04 月号
SFマガジン4月号は、毎年恒例の、「SFが読みたい!」との連動特集。
「SFが読みたい!」における、海外篇、日本篇のベストSF2016。
今号のSFマガジンは、ここで上位に選出された作家たちが名を連ねる、豪華な内容となった。
その目次を見ているだけでも、心が躍る。
なんと言っても素晴らしいと思うのは、ハーラン・エリスン。
海外SFファンなら誰でも知っている、巨匠中の巨匠だ。1934年生まれの82歳。
日本SF界の巨匠、筒井康隆先生と同じ年齢になるが、筒井先生と同様に、まだまだバリバリの現役SF作家である。
今回のSFマガジンに掲載されているのは、そんなエリスンが2010年に書き、2011年のネビュラ賞を受賞した作品。
耐えきれずに僕は早速読んでみたのだけれど、70代後半に書かれたとは信じられない傑作。エリスン健在なり!と、あらためて実感した。
死の鳥 (ハヤカワ文庫SF)
ベストSF2016海外篇、第1位。「死の鳥」。
「世界の中心で愛を叫んだけもの」に続く、エリスン待望の邦訳短編集だ。
なんと、日本版オリジナルの傑作選で、SF各賞の受賞作、名作が満載。面白いに決まっているではないか。
僕は、発売直後に歓喜して購入したが、一気に読んでしまうのはもったいない気がして、まだ通読できていない。
しかし、やっぱりエリスンは凄い!と実感したので、時間を見つけて、貪り読もうと考えている。
…と、エリスンのことばかり書いてしまったが、今月のSFマガジンは、それだけが目玉じゃない。
上田早夕里や、宮内悠介の最新作も含め、短編が満載で、実に読み応えがある内容になっている。
最近は、雑誌を読む機会が少なくなってきていたが、今日、雑誌の日をきっかけに、少しずつまた、機会を増やしていこうと思う。
*1:「言い捨ての小部屋」。その全エントリーをこのブログにリダイレクトさせているので、その面影は残っていない。