見つけた!
この日、僕が目指した地。
なかなか辿り着けなかった店、「福仙楼」だ。
いざ発見してしまえば、その場所は、「三陽」や「萬里」などの至近だったのだけれど、ちょっとした小道に入っているため、かなりわかりにくい。
果たして、こんな場所で、お客さんが入るのだろうか…?と余計な心配をしてしまう。
営業時間は、かなり変わっている。
平日が夜のみなのに、土日祝は昼からの通し営業なのだ。とりもなおさず、その理由は、中央競馬のウインズ(場外馬券場)が近くにある、ということに起因している。
野毛のこのあたりの店では、週末のランチタイムは、通常営業なのである。
僕は、「閉店時間はアバウト」という表現が、なんだか気に入った。
入口には、「今日のランチ」を表示した黒板があった。
麻婆丼、中華丼がそれぞれ500円というのは、かなりお得だと感じた。
ただ、僕は、そんなお得メニューには惑わされず、いつものように餃子を注文するつもりだったけれどw
入店。
メニューはかなり揃っていた。
ランチメニューは、入口の黒板以外にも存在しており、「ギョーザ定食」(餃子/ライス/スープ/ザーサイ/キャベツの千切り)580円には、ちょっと心が揺らいだ。
しかし、僕は、この日、どうしてもビールが飲みたい気分になっていたため、ぐっと我慢。
初志貫徹して、餃子に焦点を絞ることにした。
この店は、圧倒的な餃子推し。
ここまで大々的にアピールする以上、相当、自信があるに違いない。
僕の期待は大いに高まった。
餃子好きの友人が絶賛していた餃子なので、美味しいことは確実だと思ってはいたけれど、やっぱり、いざ自分で実食してみないことには始まらない。
ということで、焼餃子と水餃子…に加え、念願のビールを注文。
餃子が出てくるまでの「繋ぎ」として、ザーサイも頼んだ。
ビールとザーサイ、到着!
いやぁ、ビールが美味しかったことと言ったら!
この日はとても寒い日だったのだけれど、それでもやっぱり、走ったあとのビールは最高だなぁと感じた。
ザーサイも、定価200円の割には、かなりのボリューム。食べ応えがあったし、結構美味しかった。
ザーサイで繋ぎながら、主役を待っている間、僕は店内をつらつらと眺めていた。
テレビでは、やっぱり、場所柄を反映して、当然のように競馬中継。
この日は、「イセエビ」などという馬が走っていて、ちょっと笑ってしまった。僕は、思わず海老料理を食べたくなってしまったほどだ。
と、そんなくだらない思いに浸っていると、ついに…。