餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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緊張と葛藤が交錯する「アイ・インザ・スカイ 世界一安全な戦場」は、戦場映画版「シン・ゴジラ」だ!

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今年見た「洋画」のナンバーワンが、ほぼ決まった。

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「アイ・インザ・スカイ 世界一安全な戦場」だ。

 実際は、来年からロードショー公開の映画なのだけれど、TOHOシネマズシャンテでのみ、先行公開されている。

あぁ、見に行って本当によかった。心からそう思う。

 今年の僕的ナンバーワン映画は、ダントツで「シン・ゴジラ」で、それを超えるとまではいえないが、「洋画」としてはナンバー・ワン。

この映画を見るまでは、「オデッセイ」「ルーム」「レヴェナント」「ブルックリン」など、ベストワン候補が目白押しで、ちょっと悩んでいたのだけれど、迷う必要がなくなった。

それほどまでに、僕はこの映画に痺れてしまった。

僕がそれほど痺れたのには、理由がある。この映画の魅力が「シン・ゴジラ」と通じるものがあるからだ。

もちろん、この映画にゴジラは出てこないし、怪獣映画でもない。

戦争映画でありながら、戦闘シーンさえもないという、異色の映画。

《戦場》は、ケニアのナイロビなのだけれど、そこでテロリストと戦う決断を下すのは、現地の兵士たちではない。

遠く、イギリスやアメリカから作戦を練り、指揮をとるものたちなのだ。

《アイ・インザ・スカイ(空の眼)》となるドローンを操って、現地の情勢をリアルタイムで掌握。

ドローンと一口にいっても、ミサイルを積んだ大きなものから、虫のサイズでテロリストの隠れ家に入り込むこともできる極小なものがあり、驚いた。

この映画のストーリーにおいては、英米軍が、テロリストの情勢を完全に掌握。

「安全な場所」から、隠れ家のミサイル空爆を行えば、最重要指名手配テロリストたちを撲滅できる、という段階になった。

テロリストたちは、隠れ家内で自爆テロの準備も行っており、それが実行されれば、大惨事となることは必至で、時間がない。

ドローンからミサイルを発射して空爆、撲滅。その1手、の筈だった。

ところが…。

これ以上は、予告編を超えるネタバレになってしまう*1ので、書かないのだけれど、簡単に、ドローンからミサイルを発射できない理由が発生した。

作戦司令部、コブラ・オフィス(国家緊急事態対策委員会)、空軍基地のパイロット。果ては、ホワイトハウスまで巻き込んだ、さまざまな立場での思惑が交錯し、「発射するか否か」の決断が先延ばしにされていく。

英国と米国の間でも、見解が異なり、状況は混迷する一方だ。

そんな状況の中、事態は、刻一刻と進行し…。

このスリリングさは、「シン・ゴジラ」における、対ゴジラ作戦会議に通じる。いや、この部分だけとってみれば、緊迫感はそれ以上と言ってもいい。

「シン・ゴジラ」の場合は、作戦会議の場所が、現場と隣接しているから、迅速に行われた決断もある。

しかし、この映画での作戦会議は、至って安全な場所で行われている。

だからこそ、立場によってさまざまな衝突、葛藤が生じるのだけれど、その描き方が実に秀逸だと思う。

決断する人たち、指示をする人たちは、現場にいない筈なのに、手に汗握る緊迫感を醸し出しているからだ。

司令部の指揮官、大佐を演じるのは、ハリウッドきっての名優、ヘレン・ミレン。

彼女の演技が素晴らしいのは言うまでもないけれど、コブラ・オフィスで、板挟みの立場になる中将役のアラン・リックマンが、これまた光る。

リックマンは、今年の1月に亡くなってしまったため、この作品が遺作。それを思って見ると、本当に残念だ。

また、「ブレイキング・バッド」で、愛すべきピンクマン役を演じたアーロン・ポールが、ドローン操縦士役で登場。

ピンクマンとはうって変わった役柄を見事にこなしきっていた。僕は、「ブレイキング・バッド」が大好きだったので、ピンクマン、いい俳優になったなぁ…と感慨深かった。

とにかく本当に気に入ってしまったため、ロードショー期間中に、もう1度見に行くことは確実。

来年からの全国上映が待ち遠しい。

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パンフレットも、もちろん購入。ヘレン・ミレン、格好いい!

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 「この正義は正しいのか?」

映画が終わったあとに、あらためて問いかけられると、いろいろ考えさせられずにはいられない。

どのような形であれ、戦争は悪。

この世からなくなってくれることを祈るばかりだ。

*1:むしろ予告編の方が、もっと細かく紹介していて、それを見てしまうと、見た時の緊迫感が薄れる。予告編を見ずに鑑賞するのがオススメ。


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