時は、シカゴマラソン前々日。
想定外のアクシデントに見舞われ続けていた頃の話。
その日は、ツアーメンバーで、シカゴマラソンのEXPO会場へ向かう予定になっていた。
僕は、原因不明の目眩と吐き気こそ収まったものの、朝ラン後に浴槽で転倒。
ふくらはぎと臀部を痛めてしまった。
そのため、外出は少し躊躇ったのだけれど、慣れない異国の地。皆と一緒に出ないと、迷う可能性があり、そうなると痛めた身体には厳しい。
幸い、歩くだけならそれほど痛みも出なかったので、僕は一緒に出かけることにした。
シャトルバスは、スクールバス!
会場へは、市内各所からシャトルバスが出ていた。
幸い、僕の泊まっていたホテルの近くにもバス停があり、割とスムーズに出かけることができた。
このバスが…。
なんと、スクールバスだった。
通学時間後のバスを、そのまま流用しているということだろうか。そうだとしたら実に合理的だ。
黄色くて目立つし、この歳でスクールバスに乗る経験はなかなかできないから、面白かった。
会場到着!~ナンバーカード受け取り
バスに乗って、15分ほどで会場到着。
入口は広く開放されており、選手と一般入場者の区別はなく、誰でも、どこにでも入れるスタイルになっていた。
入口を入ってすぐにあるチェックポイントにカウンターがあり、そこで、PC画面による照合を済ませると…。
奥にある受付では、ナンバーカードがすでに用意されていた。実にスムーズ。
どうやら、入口のチェックポイントと受付がオンラインで繋がっており、チェックが終わった時点で、向かってくるランナー用のものが準備されているようだ。
この日は空いていたから、受付もスムーズだったけれど、探す時間が入ると、受付が行列になってしまうので、これもまた合理的なシステムだなぁと思った。
いざ、EXPO会場へ!
ナンバーカードを受け取ると、僕らは、EXPO会場へ向かった。
会場内はとても広い空間だった。
僕らが訪れたのは、まだ金曜日の午前中だったので、それほど混んでいなかったのも良かった。
広さとしては、東京マラソンのEXPOも同じようなスケールだと思うけれど、東京ビッグサイトよりも、明るくて伸び伸びした雰囲気を感じた。
ビッグサイトのEXPO会場は、コの字型になっているが、こちらはワンフロアだからかもしれない。
色々なブースやアトラクションがあって目移りしたが、まずは、参加賞のTシャツを受け取けとりに向かうことに。
参加賞のTシャツは、その場で試着可能。そして…。
参加賞Tシャツの受取所。
サイズは、S、M、L、LLなど各種揃っていた。僕は、日本では通常Mサイズなのだけれど、アメリカンサイズであることを考慮して、Sを選択していた。
ナンバーカード受付でもらった封筒を提示すると、すぐ、Tシャツを受け取ることができた。ビニール袋などには入ったおらず、素のまま。
なぜ、素のままかというと…。皆、その場で試着していたから。
そして、もしもサイズが想定と違っていたなら、すぐ横にある「T-Shirt Exchange」のゾーン(これがまた広い!)で交換可能。
いやぁ、これもまた実に合理的で便利なシステムだ。僕も実際に試着してみたが、僕の場合は、やっぱりSでジャストサイズだったため、交換の必要はなかったけれど。
アトラクションも、ブースも楽しい!
EXPO会場内では、さまざまなアトラクションが展開されていた。
ランナーに向けての講演会や…。
アクロバット的なイベント。
DJイベント。
ビールが飲める!バスまであったりした。
とりわけ充実していたのは、協賛企業各社によるブース。そこでは、単に試供品を配るだけではなく…。
こんな感じのゲームで、各種景品が貰えるところも多々あった。
東京マラソンEXPOでも、同様のブースはあるが、「ランナー限定」「チケット制(1人1回のみ)」だったりするのが普通。
しかし、シカゴマラソンのEXPOは、違う。限定枠など何もなく、誰でも、何回でも参加できるのだ。
試食品、試供品も配りまくり。
僕は、いちいち写真をとったりするときりがないので、やめてしまったけれど…。
こんなものが、いくらでも貰える。
中には、「箱ごと(1ダース)もっていっていいからね!」などと叫んでいるブースもあった。
いやはや何ともスケールが凄い。
僕は、足も完調ではなかったし、早くホテルに帰ってゆっくりしたかったので、早々に引き上げてしまったが、時間があれば、何周でもしたいぐらい充実していた。
何周もしたら、おそらく、お腹いっぱいになってしまうんじゃないかと思うけれどw
寄せ書きに残したメッセージは…。
会場の片隅には、寄せ書きを書き残せるオブジェがあった。
もちろん、僕もメッセージを書き残しておくことにした。枠がかなり埋まって、スペースが殆どなく、苦労したけれど…。
GYOZA RUNNER ICHIZO IN CHICAGO.
餃子ランナー見参の印だ。
その後…。
オブジェの近くにあった、ワールドマラソンメジャーズのコーナーで、記念写真を撮影。
シカゴマラソンへ向けて、気分が高揚してくるのを感じた。
僕は、シカゴに着いて以来アクシデント続きで、気持ちが少し落ち込んでいたのだけれど、とっても楽しいEXPO会場に元気をもらった。
さぁ、いよいよまもなく、レース本番だ!
(以下、続く。)