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冷戦とハリウッド。「トランボ」の不屈さに感服した!

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なんという強さだろう。

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僕は、この映画を見ている間、何度も唸った。

時は、1940年代~50年代のハリウッド。古き良き、映画全盛時代の実話をベースにした物語。「ローマの休日」を初めとした名作の裏側に、まさかこんな物語があったとは。

僕は大いに驚いた。

当時は、東西冷戦状況の中で、大きな思想弾圧があり、娯楽の花形だった映画界は格好のターゲットになった。

主人公であるトランボは、圧倒的な才能がありながら、共産主義者であるがゆえに、不当な弾圧や裏切りを受け精神的にも、肉体的にも、相当苦しかった筈。

僕だったら、とても耐えられない過酷な状況だ。

しかし…。

細かいことはネタバレになるので書かないけれど、「才能」があるというのは、本当に素晴らしいことなのだと、僕は思った。

自分の才能を信じているからこそ、どんな状況にあっても、自分を信じ、乗り越えていくことができるのだ、と。

パンフレットも、もちろん購入。

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こういった実話ベース映画のパンフレットは、その背景などが細かく書かれていることが多いので、非常に楽しめる。

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今回も、「本物の」トランボ写真や経歴、冷戦とハリウッドの関係を対比させた年表などが掲載されていて、とても興味深く読んだ。

ダルトン・トランボ: ハリウッドのブラックリストに挙げられた男

ダルトン・トランボ: ハリウッドのブラックリストに挙げられた男

 

トランボに関しては、こういった伝記本も出ているようなので、ちょっと読んでみたくなった。

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キャストも素晴らしかった。

主演のブライアン・クランストンは、TVドラマの「ブレイキング・バッド」でブレイクした旬の俳優だ。「ブレイキング・バッド」と全く違った形ではあるけれど、《頑固一徹》なところは共通していて、いい味を出している。

妻のダイアン・レイン、娘のエル・ファニングも良かったが、何と言っても、トランボを追い詰める、ヘレン・ミレンの嫌味な役がたまらなくてゾクゾクした。流石はオスカー女優。

とてもいい映画だと思うのに、上映館が少なくて、見に行くのにはちょっと苦労したし、映画を見終わって劇場を出たら台風直撃で、ずぶ濡れになってしまった。

でも、見に行ってよかった。

 


映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」予告

 


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