餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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「野良猫 in the Park」の喜びに浸った、夜明けランの2週間(追憶篇)

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(承前)
その翌日。
僕は、いつもの猫との再会を楽しみにしながら、公園に辿り着いた。前日、スキンシップを深めたこともあり、今日はどんな風に遊ぼうとまで考えていた。
しかし…。
park2
いつもの猫は、いつもの場所に、いなかった。
その日は、テーブルの上は綺麗だったし、雨も降っていなかった。時刻もいつもと同じ。猫と出会って以来、この条件が揃った時は必ずテーブルの上にいたので、僕はちょっと不安になった。
park
たまたま近くを歩いているのかもしれないと、公園全体を見渡してみたのだけれど、やっぱり、いつもの猫はみつからなかった。
僕はちょっと唖然としながら走り出し、もしかして少し遅れたのかもと思いながら、1km走って戻ってみたりしたのだけれど…それでもやっぱりいなかった。
その日は、たまたま時間が合わなかったのだろうと、僕は、なんとか自分を納得させた
しかし、翌日も同じ条件で公園に辿り着いて、やっぱり見つからなかったので、ちょっと落ち込んでしまった。
もう逢えないかもしれないなぁ…。
ある日突然現れた猫だったから、突然消えたとしても全く不思議はない。そう思うと、絶対に逢えないような気もしてきた。
消沈の思いで、帰路に向かう途中、別の猫を見つけた。子猫だ。
park3
その猫は、少し怯えながらも、僕の撮影に応えてくれた。
いつもの猫に逢えなかった、僕の心を反映するかのような、寂しい瞳だった。
その後。僕の夜明け前ランは、いつものように続いているけれど、あの猫に再び逢えることはなくなった。
park4
今日の夜明けランでも、ロードの途中で猫を見つけた。
しかし、いかにも野良猫といった感じでゴミを漁っており、あの猫とは似ても似つかない。だから当然愛着も湧かなかった。
cat17
僕が逢いたかったこの猫は、もういない。
2週間だけ、僕の夜明けランにスパイスを与えてくれた素敵な猫。今はどうしているのだろう…。もはや写真で追憶を辿ることしかできないのが本当に無念だ。
でも、と僕は思う。突然現れて、突然消えた猫だから、また突然再会できても、全く不思議はない。
その日が訪れることを祈りながら、いつもの道を走り続けていこう。


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