iPhone 6、そしてiPhone 6 Plusの発売まで、あと2日。
早々にオンラインで予約を完了した人たちに対しては、発送通知が届き始めているようで、Twitterやfacebookなどには、期待と喜びの声が溢れている。
僕は、とりあえず見送りは決めているものの、現状のiPhone 5が、あまり順調に稼働しているとはいえない上に、忌まわしき2年縛りの問題*1もあるため、いずれは決断しなければいけないと思っている。
僕が、何だかなぁ…と思うのは、iPhone6を巡るキャリア3社のめまぐるしい駆け引きだ。
auとソフトバンクが、iPhone 6及びPlusの価格を発表したのは、予約開始日当日、開始時間の直前。docomoに至っては、価格を明らかにしないまま予約受付を開始するという荒技を繰り出してきた。
その後も、他社の値付け、キャンペーン動向などを見ながら、予約受付の間に、iPhone 6の相場は大きく変動した。各種メディアも、後追い発表に追われて、追記、訂正ばかり。
例えば、ケータイWatchでの記事を参考に、時系列に並べてみると、こんな感じだ。
- 【9月11日】SIMロックフリー版の価格が発表
- 【9月12日】iPhone 6/6 Plusの価格、auが発表
- 【9月12日】iPhone 6/6 Plus、ソフトバンクが価格発表→「Plus」の128GBを値下げ
- 【9月13日】ソフトバンク、iPhone 6/6 Plusの「実質価格」を全面改訂
- 【9月14日】ドコモ、「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」の価格を発表
- 【9月14日】au、既存ユーザー向け下取り価格を強化しドコモに対抗
- 【9月14日】ソフトバンク、MNP向けの下取りキャンペーンを追加
いやはや、たった数日間での動きがめまぐるしすぎる。
ケータイWatchでは、「3キャリアのキャンペーンが出揃う」としているが、まだ、発売までは2日ある。ソフトバンクあたりが、さらに仕掛けてきそうな気がしなくもない。
それにしても…。と、僕は思う。
あまりにめまぐるしすぎないだろうか。ユーザーにとって、価格競争は良いことなのだとは思うけれど、こうも頻繁に変わっては、何が何だかよくわからなくなってくる。
iPhoneの実質価格は高価で、しかも2年単位での契約が前提。スーパーで野菜や卵を買うのとは違うのだ。
auやdocomoは、かつて「Android au」とか、「ドコモのツートップ」とか謳っていたのに、iPhoneを手に入れてからは、そんなことが幻であったかのように、iPhoneべったりの状態に変わっている。
キャリア各社にとって、あまりにiPhoneが「1強」すぎ、かつ、2年縛りという「転機」があるために、なりふり構わぬ奪い合いになっているのだ。
価格競争大歓迎、結果安くなるんだからいいんじゃないか、という人も多いだろう。でも、僕は、何だか、このキャリア3社の動きにちょっと食傷気味になってきた。
キャリア版のiPhoneは、「実質価格」というレトリックで、一見お得に購入できそうに思えるが、毎月の通信料金がバカ高いので、結果的にはそれほど得でもない。電話をあまり使わないならば尚更。さらには「2年縛り」というトラップもある。
SIMロックフリー版のiPhoneが、手軽に、以前よりも圧倒的に安価で入手できるようになった今、わざわざキャリア版を選ぶ理由があるだろうか…?
iPhone 6購入を決めたわけではないけれど、これについては、もう少し考えてみたい。
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*1:契約時の2年間はともかくとして、その後も「2年単位」で、しかも「自動更新」されるというのは、あまりに横暴な契約だと思う。