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「ミステリマガジン」企画で思い出した、「面白半分」筒井康隆編集時代の圧巻

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すっかり紹介を忘れていた。
もう次号の発売日まで2週間を切っているので、今更何なんだ感がアリアリなのだけれど、紹介せずにはいられない。
ということで、週末夜にひっそりとエントリーしておこうw


ミステリマガジン2014年10月号:ハヤカワ・オンライン:

2年前の山口雅也責任編集企画に続く、個人作家企画の第二弾。
今回は藤田宜永の責任編集だ。
藤田宜永と言えば、ハードボイルドや犯罪小説、冒険小説など、多彩なジャンルで活躍するミステリ作家。さらには、翻訳家でもあり、恋愛小説や家族小説などのジャンルも書く直木賞作家でもある。
マルチな活躍ぶりが特色だけに、こういったバラエティに富んだ編集企画などは、まさにもってこい。ファンには、いや、ファン以外でも十分楽しめる特集になっている。

FYMM(フジタ・ヨシナガ・ミステール・マガジン)と名づけられた、雑誌内雑誌の内容は、実に充実。本誌256ページの半分以上、150ページも割いている。

山口雅也の時と同様、ちゃんと編集後記、次号予告まである徹底ぶりだ。
恥ずかしながら、僕はこれまで殆ど藤田宜永の作品を読んだことがないのだけれど、この企画をきっかけに、今後は読んでみようと思っている。
ちょっと不思議だったのは、妻であり、ミステリ作家であり、直木賞作家*1でもある小池真理子の名前が、この特集には一切出てこなかったこと。おしどり夫婦として有名だから、てっきり何らかの形で出てくると思ったんだけれどなぁ。
僕は、小池真理子作品が大好きで、これまでにかなりの作品を読んでいる。エッセイストとしても超一流で、藤田宜永同様多彩な活躍をしているから、こういった企画も向いている筈だ。今度は、是非小池真理子版の責任編集企画を読んでみたいと思った。
とにかく、この責任編集企画はとても素晴らしいので、今後もさまざまな作家での企画を期待。
個人的には、この責任編集企画が、SFマガジンでも実施されて、筒井康隆責任編集なんていうものが出たら、飛び上がるほど嬉しい。
筒井先生が、昭和50年代に個人編集されていた頃の「面白半分」の面白さ、凄さは、ずば抜けていたからだ。

雑誌内雑誌などというレベルじゃなく、1冊丸ごと責任編集!

目次を眺めているだけでも、その圧巻ぶりがわかる。筒井先生は、編集者としても超一流だったのだ。
昔、飽きるほど読んだのに、また、一晩中読みふけってしまいそうな面白さ。だから、もう1度それをSFマガジンで、と思うのだけれど…。
先生は、SFマガジンを離れて久しいし、やっぱりあり得ないのだろうなぁ…。
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*1:夫婦揃って直木賞作家というのは、史上初。現在までのところ、この2人だけ…の筈。


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