圧巻。
700号の歴史の重みを実感するボリュームだった。
表紙写真だけだと、それが伝わらないと思うので、背表紙部分を先月号と並べて比較してみた。
こんなに違うw
価格も大きく跳ね上がり、税込み定価は2,700円!もする。通常号の3倍だ。
ただ、700号記念の特大号であり、ボリュームも拡大しているのだから、それぐらいの値段になってしまうのは致し方のないところだろう。
増ページのうち、ピンク色の部分が「ミステリマガジン1〜700号掲載短篇総目録」となっており、これだけでなんと、240ページ(!)もある。
1956年7月の創刊号から、先月号までに掲載された、全ての短編を号ごとに掲載している。作品名、作家名の索引も掲載されていて、まさに、永久保存版の企画と言える。
パラパラと眺めてみると、699号までの目録しか載っていななかったため、一瞬、「ミステリマガジン1〜699号掲載短篇総目録」にすべきなんじゃないかと思った。しかし、それは、僕の早とちりだった。
あらためて、今号の目次を眺めなおすと、今月号は、記念エッセイ・コラム・座談会などを中心に構成さており、短編作品の掲載がなかったからだ。
なるほど。それならば、「ミステリマガジン1〜700号掲載短篇総目録」というタイトルに間違いはない。考えたなぁ。
折角の記念号なのに、長編連載以外の小説が全く載っていないのは、ちょっと寂しいなぁと思ったのだけれど、そういったミステリファンに向けて、こういったものが用意されていた。
海外篇、国内篇の2分冊で、これもともに凄いボリューム。オビを見ていただくとおわかりのとおり、錚々たる作家陣が並んでいる。
全て、これまでのミステリマガジンに掲載された作品とのことで、まさに選りすぐり。これが面白くないわけがない。記念号の本誌とともに、じっくりと堪能したいと思う。
僕がミステリマガジンを定期的に読み始めたのは、リニュアル後の2008年1月号(623号)から。600号記念号さえ持っていない新米のミステリ読者だ。
今回、圧巻の短編総目録を見ていたら、過去の号も揃えたくなってきた。現状の号でさえ読み切れていないのに、過去の号を集めるなんて馬鹿げていると思うけれど、僕はいったんこだわると、とことんこだわりたいたちなので、揃えてみようかと真剣に検討中。
それを読むのは…まぁ、老後の楽しみということでw