北海道で孤独のグルメ（後編：すすきの「香州（かしう）」の焼餃子と蒸し餃子）

（承前）
北海道マラソン、完走！
自分へのご褒美は出発前から決めていた。すすきのにある餃子名店、「香州」へ行くことだった。日曜営業であることをチェック済みだったので、前日に行きたい気持ちをグッと堪えて、完走後の楽しみとして温めておいたのだ。
ということで、完走後、アイシングなどで一休みしたあと、僕はすすきのへ向かった。


到着！
初の訪問になるけれど、実は、この店は、去年の北海道マラソン時にも見かけていた。ただ、その当時は単なる中華料理屋だと思って、見過ごしてしまっていたのだ。その後、餃子が美味しい店だったと知った時は痛恨だった。自分の不明が情けない。
入口に何やら貼り紙みたいなものがあるので、何だろうと寄ってみると…。


なんと。
最近、禁煙を打ち出す店が多い中、強気の「喫煙店」宣言だ。僕は非喫煙者だけれど、嫌煙者でもない。煙草の煙も許容できる。ただ、もくもくの空気の中で餃子を食べるのはちょっとなぁ…という気はした。


店内は、ごく一般的な中華料理店の雰囲気だったのだけれど…。


競馬中継を流していたのには驚いた。
それも、グリーンチャンネル（競馬専門チャンネル）だ。煙草と競馬。先入観はいけないが、競馬好き、煙草飲みのオッサンがたむろす店なのだろうか…と思ってしまった。
ただ、店内には子供連れなどもいて、そんな殺伐とした雰囲気はなかった。競馬中継も誰も見ていないようだったので、僕だけがつらつらと眺めている感じになってしまった。
注文したのは、焼餃子と蒸し餃子。
「少々お時間がかかりますが、よろしいでしょうか」と言われたが、何の問題もなかった。餃子以外を食べるつもりはなかったからだ。


待っている間、タレが2種類出てきた。
焼餃子と蒸し餃子ではタレが異なるようだ。辛子のついた酢醤油のものが焼餃子用、刻みネギの入ったお酢（？）的なものが水餃子用とのことだった。


焼餃子が来た！
いつものように、iPhoneはサイズ比較用。やや大振りの餃子で、焼き色も見事。


少し寄ってみた。食べる前から、もちもち感とカリカリ感が伝わってくる。
そして、味は、見た目に負けないものだった。噛んだ途端にあふれ出る肉汁。甘くて最高にジューシーだ。いやはやこれはたまらない。
肉餃子ではあるのだけれど、あっさりとした感じもあって、いくらでも食べられそう。北海道に来て良かった。この餃子に出会えて良かった。そう思ったほど。

続いて、蒸し餃子が来た。海老とニラの2種類。
薄皮の弾力が心地良く、具も、海老はぷりぷり。ニラも風味があった。焼餃子ほどの感動はなかったが、これもなかなか。
食事中は、心配していた煙草の煙も全くなく、至福の時間を過ごせた。来年も必ず訪れるつもりだ。
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