餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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サロマ湖100kmの完走を支えてくれたものたち〜サロマンブルーの助言

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(承前)
折り返し地点付近の道は砂地になっていて、少し走りにくかった。

そういった道のせいもあって、これから向かってくる人たちの顔は、心なしか辛そうだった。
もちろん、僕も同じような顔をしていたに違いない。しかし、折り返し地点を通過したことで、精神的にはかなり楽になっていた。

「ワッカ湖岸道路」の看板を発見して思わず写真を1枚。
魔の80km関門を超え、ワッカに辿り着けた喜びが甦る。そうだ僕はワッカにいるんだ。何度も何度も呪文のように繰り返し、僕は歩を進めた。
そして。

90km関門、通過!
時刻は16時ジャストだった。スタートからは11時間。もう残す関門はない。あと10Kmの行程を、2時間以内で辿るだけ。
今から冷静に考えれば、余裕でゴールできることは明らかだったが、疲れのせいで、時間の計算もよくわからなくなっていた。心配性の僕は、近くを歩いていたサロマンブルー*1の人にこう尋ねた。
「サロマ初めてで、不安なんですけど…もう、大丈夫ですよね?」
その人は、最高の笑顔で僕に微笑みながら、こう答えてくれた。
「もっちろん。これから全部歩いたって余裕だよ。お疲れさま」
これで僕の心は急激に軽くなった。何と言っても、サロマを10回以上完走しているサロマンブルーの方の言葉なのだ。最高に重みがある。
だから、そこからしばらくは歩いてしまったのだけれど、ほどなくやっぱり僕は走り出した。最後まで僕を支え続けてくれた、愛しき相棒とのリズムを崩さないようにするために。
次回完結



サロマ湖100kmの完走を支えてくれたものたち(まとめ)

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*1:サロマ湖100kmウルトラマラソンを10回以上完走した人だけに与えられる称号。ゼッケンがブルーなので、ひと目で判る。


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