餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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サロマ湖100kmの完走を支えてくれたものたち…私設エイドに感謝感激(その2 鶴雅リゾート)

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(承前)
残すは、あと30km。
30kmならば、週末ロングランで数え切れないぐらい経験がある。たった皇居6周じゃないか。サロマ湖100kmのゴールはもう見えたも同然。
…などという甘ったるい暗示が通用するほど、僕の身体は単純じゃなかった。
足の裏は悲鳴をあげ続けているし、呼吸も苦しい。30kmどころか、目先の10Kmだって果てしなく遠く感じる。
何しろここまで70kmも走ってきており、レース開始直後の状態とはわけが違うのだ。そんな状態でのあと30kmは、想像しただけでも苦行だった。
しかし、と僕は気持ちを切り替えた。
ここでリタイアしてしまったら、折角いただいた温かいFAXの数々や、世界でひとつだけのアプリ、斉藤商店でもらった元気に申し訳が立たない。DSC-TX5やGARMIN1號機が泣く。
僕ひとりでここまで来たんじゃない。みんなが支えてくれたんだ。そう思って、僕は力を振り絞った。バテバテな身体を一歩づつ前へ進めた。
そんな僕を、再び元気づけてくれたのは、またしても温かい私設エイドのおもてなしだった。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜鶴雅リゾート1

鶴雅リゾート。
74km地点手前。斉藤商店と並び、サロマ湖ウルトラでは有名な私設エイドに到着だ。ここでは、名物のそうめんとお汁粉が提供される。
僕はそれを本当に楽しみにしていたのだけれど…。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜鶴雅リゾート2

あいにく、そうめんは既に売り切れていた。もう少し早く到着しないとありつけなかったようだ。
しかしまだお汁粉は残っていた。何と言ってもここは私設エイドなのである。贅沢は言えない。
そして、このお汁粉がとびきり旨かった。疲れた身体に、その甘さが本当に心地良く、そして、中に入っていた餅は、スタミナ補給源として最高だった。
お汁粉パワーで少し元気を取り戻した僕は、そこから6kmを何とか踏ん張った。サロマ湖100kmの中で最も過酷と言われる80km関門の壁。その時間制限に向かって、ひたすらに。
79km地点の公式エイドで、最後のスペシャルドリンクを確保。この3個目は、70km関門に引っかかれば受け取れないものだっただけに、格別の味だった。
そして…。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜80km関門通過!
80km関門、通過!
関門閉鎖時間は15時なので、タイムリミットまでは、あとたった19分しか残っていなかった。しかし、何分前だろうと、通過できたことは事実。
僕は心の中で快哉を叫んだ。
まだまだ油断は禁物だし、身体の疲れは相変わらずだったけれど、この時点では、期待が僕を後押ししてくれた。
この先に待っている筈の「あの地」への期待が。(以下、続く。)
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