餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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そんなバカな!という思いを捨てれば、きっと楽しい「バトルシップ」

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ツッコミどころは、星の数ほどある。

最近見た映画では、「ミッション: インポッシブル」の飛びっぷりも相当だったが、あの映画に優るとも劣らない。
「ミッション: インポッシブル」の場合は、あり得ない展開がお約束のシリーズ物だから、それを期待して見に行く人が多いような気がするが、この映画の場合は、「ユニバーサル映画100周年記念作品」ということもあって、硬派な造りを期待した人もいるのではなかろうか。
この予告編を見る限りは、スケールの大きな本格作品の印象も受ける。

しかし、その期待は、冒頭から早々に裏切られる。
宇宙との交信シーンから思わせぶりにスタートしたと思ったら、一転、バーの情景になり、1人の女性を巡っての陳腐なドタバタ劇が展開されていく。
後々の物語に繋がっていく発端であるとはいえ、そこからの展開があまりにも強引であるため、ここで既に僕は苦笑。
しかし、そんなものはまだ、このトンデモ映画の序の口に過ぎなかったのだ。
発端から7年後。正体不明の飛行物体5つが、地球に接近してきた。そのうち1つは空中分解したが、残り4つがハワイ沖に着水。
そしてそのハワイ沖では、奇しくも、リムパック(環太平洋合同軍事演習)が実施されていたということで、主人公にのアレックス・ホッパーが搭乗している、USSジョン・ポール・ジョーンズと、敵宇宙船との壮大な戦いに繋がっていく。
リムパックが実施されていたのであれば、他にももっと船艦がいるのでは…と思われるかもしれない。しかし、そこがこの映画の凄い(ご都合主義的な)ところ。
なんと敵宇宙船がハワイ沖中心、半径90kmの範囲に電磁バリアを張ってしまったため、その海域内にいる船だけしか戦えなくなってしまったのである。
ということで、物語のほぼ大半は、USSジョン・ポール・ジョーンズと圧倒的に強大な敵宇宙船との戦いに終始する。
とにかく宇宙船の強さはハンパじゃなく、とてもとても勝ち目はないだろうと思ったのだろうけれど、しかし…。
まさにあっと驚く展開が終盤に用意されており、それこそ、ツッコミどころが満載なのだけれど、そこで突っ込んだら負け。家でDVDなどで見ていたら投げ出してしまうかもしれないが、映画館で1時間以上見ていれば十分耐性はついている。
無心で、そのありえなさを堪能するのが吉なのだ。こういった映画では。
戦闘シーンは凄まじい迫力で、本当にお金がかかった大作だなぁという気がする。ハリウッド映画の王道的なストーリー展開でもあり、そういった意味で考えると、ユニバーサル映画100周年記念作品というのも、ある意味ふさわしい。
浅野忠信が、準主役級の扱いを受けているのにちょっと驚き。映画全体で見ても、日本の存在は大きく、ユニバーサル映画から日本へのリップサービス作品でもあるような気がした。
あと、この映画には、エンドロール後に重要なおまけがついているので注意。これから見に行かれる方は、本編を見終わったあとでも席を立たないよう。僕が見た回でも、結構席を立っていた人が多かったので、「アレ」を見てないなんて勿体ないなぁと思ってしまった。

映画内に登場した、実在の戦艦たち。
海軍事情に詳しければ、もっとこの映画を堪能できた筈で、ミリタリー好きの友人に、是非とも感想を聞いてみたくなった。
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