餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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「なぜ走る?そこに餃子があるからだ」ラン30kmの記録(第四章)

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(承前)
蒲田。
その言葉を耳にするだけで、僕は餃子が食べたくなる。それほどまでに、この町は餃子で満たされている。駅前周辺にはレベルの高い店がひしめき、そして安い。
蒲田駅からは少し離れてしまうけれど、京急大鳥居駅近くには、僕が都内でNO1だと思っている「龍門」もある。まさにここは餃子の聖地だ。
川崎から蒲田までは理論上4.7km。
既に、中華街からの累計走破距離は20kmに達しようとしていた。当初11人からスタートした餃子行だったが、別途予定があって途中で抜けたメンバーや、川崎からワープするメンバーもいたので、蒲田では7名になっていた。
しかし、それでも十分な大人数。7人もが入店して、餃子を数個ずつ食べるだけだというのに、快くそれを受け入れてくれる店があった。
ニーハオ 恵馨閣 in 蒲田

「ニイハオ」だ。
蒲田民なら、そして餃子好きなら、知らない人はいないだろうほどの有名店。「金春」「歓迎」と並ぶ蒲田餃子御三家のひとつでもある。
僕は、本店、西口店には行ったことがあったのだけれど、この店(ニーハオ 恵馨閣)を訪れるのは初めてだった。
餃子王の綿密な事前調査によると、蒲田の餃子店は、ランチタイムが終わると夕方まで休みに入る店が多く、「ニイハオ」にしても本店や西口店は閉まっている時間とのことだった。しかしこの店だけは昼間も通しで営業していたのだ。
土曜の15時半過ぎという微妙な時間ということもあり、流石に店内は空いていた。店の奥、ゆったりした椅子に座ると、まるでここがゴールであるかのような錯覚に陥ったほどだった。
しかし、まだまだ15km近くの行程が残っている。一同は、疲れを抱えつつも、餃子に歓喜した。
水餃子@ニーハオ 恵馨閣

水餃子。
餃子マラニックでは、1軒目の「山東」以来の水餃子だった。あれと比べてしまうのは酷だけれど、一般レベルは十分に超えている。もちもちの皮とジューシーな具。やっぱりとても美味しかった。
焼餃子@ニーハオ 恵馨閣

焼餃子。
蒲田餃子の顔とも言える、見事な羽根がついている。味はもちろん文句なし。しかも非常に安いのだ。
とにかく最高に居心地の良い店で、至福の焼餃子をゆったりと食べていると、ふと、マラニックのことを忘れてしまうほどだった。
しかし、まだ15kmもの道程が残っている。当初の予定より相当「押して」いるし、未練を感じている暇はない。僕らは断腸の思いを抱えながら店を出ることにした。
さぁ、餃子王のもと、残りの店も完全制覇だ!と言いたいところなのだけれど…そうはいかない状況になっていた。実は、餃子王に緊急の諸事情が発生し、急遽この先の行程から離脱ということになってしまったからだ。
王を失った僕らは、一瞬途方に暮れそうになった。しかし、今後進むべき道は決まっていたし、そのためのメニューは綿密に準備していただいていた。ここでやめたら餃子好きランナーの名がすたる。王の意志を継いで走り抜くこと、マラニックを遂げることが、僕らの使命なのだ。
ということで、再び僕らは走り始めた。次なる餃子の待つ街へ。(以下、第五章へ続く。)
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