餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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秀抜なテーマだけに、作りの荒っぽさが惜しい「TIME」

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2ヶ月ぐらい前から、ロードショー公開を楽しみしていた映画だった。

「全ての人類は25歳で成長が止まる」
なんとも素晴らしい設定ではないか。SFファンならば、きっと心躍る設定だと思う。これだけで僕はノックアウトされてしまった。そしてまた、予告篇が抜群に面白いのだ。
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これを見てしまったら、本編を見ないわけにいかない。独創的でスリリングなテーマである上に、謎が謎呼ぶ展開。きっと本編は、この何倍も面白い筈だ。

と、思っていたのだけれど…。

残念ながら、そこまでの興奮は得られなかった。最後まで退屈せずに見られるので、ロードショー代金分の価値はあると思う。しかし僕は、事前の期待が大きすぎたばかりに、ちょっとだけ拍子抜けもしてしまった。

所々のエピソードには唸る部分もあるけれど、全篇を通してみると、折角の独創的なテーマを生かし切れていない気がする。「なぜ」「どうして」という疑問に答えてくれないまま、行き当たりばったり的に話が進むからだ。

特に後半は、単なる逃走劇に終始してしまった感があり、結末もちょっと微妙。個人的には、「え、これで終わっちゃうの?」という感じを抱いた。

もしかすると、そういった荒っぽい作りがこの映画の持ち味なのかもしれないけれど、僕はちょっとのめり込めなかった。抜群に面白い予告篇からの「広がり」が、本編ではあまり感じられないように思う。

惜しい。


(補記)
この監督(アンドリュー・ニコル)の作品は初めて見たのだけれど、「ガタカ」という作品で有名な監督だと、Twitterで教えていただいた。
「ぴあ 映画生活」でのレビューによると、斬新なテーマのSF作品で、評価も高い。この映画で監督の手法を掴んでから、「TIME」をもう1度見ると、印象が変わるのかも知れない。
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