餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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足柄峠走の地獄と極楽〜極楽篇

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(承前)
走り始めは、少し怖かった。
何しろ、峠の頂上付近は、14%もの急勾配なのだ。気持ちが萎えるほどの上り坂は、裏を返せば恐怖感が沸く下り坂でもある。
しかし、ここは躊躇したら負けだ。峠走の提唱者である岩本能史先生の著書でも、「平地で走る時よりこぶしの位置を低くして、重心を下げながら思い切り駆け下りる」ことがポイントと書いてあった。中途半端なためらいは膝を痛める。
うぉぉぉー。気持ち良い!
未だかつて、味わったことのないようなスピード感。爽快感。いやはやこれはたまらない。
GARMINが刻むラップは4分台前半。いつもの僕だったら、息が絶え絶えになるペースなのに、全く苦しくない。1kmが非常に短く感じたほど。
前日までの雨で道が滑りやすくなっていたから、カーブの時などは気をつける必要があったし、対向車線の車を意識してしまった分、全力というわけにはいかなかったが、それでも十分楽しかった。
下り坂の傾斜が落ち着いた頃、僕は、ここには絶対にまた来よう、と誓っていた。もう一度、あの急坂を走りたい、今度はもっと速く駆け下りたいと思ったからだ。
つい直前まで地獄の上り坂で苦しんでいた思いがすっかり吹き飛び、まるで夢か幻だったかのような気がした。
いや。あの厳しい上り坂があってこそ、素晴らしい下り坂を堪能できるのだから、これはまさに、表裏一体の極楽なのだ。そう思った。

GARMINで記録した足柄22km峠走の高度記録。
11km地点を境として、見事な山型のカーブを描いている。高度100mぐらいの地点から、700m以上の地点まで上り詰めたのだから、我ながら驚く。いやぁ、これがまさに峠走なのだ。

ラップ記録。
峠の頂上である11km地点に近くなるにつれ、大きくラップは落ち込んでいくが、11km地点を境として、一気に別次元のハイラップに変貌する。この二面性が、峠走の魅力だ。

峠の麓。
22kmランを終え、スタート地点である山北町健康福祉センターに帰還。そしてここでも、極楽が待っていた。

さくらの湯。
ランニングの疲れを癒してくれる温泉が待っているのだ。これを極楽と言わずして何と言おう。広々とした湯船は実に爽快だったし、露天風呂やサウナまであって、本当に最高だった。

温泉のあとは、休憩室でゆったりと寛ぐことができる。僕はここで横になり、思わずうたた寝をしてしまった。それほど快適。
こういった「アフター峠走」を含め、本当に、想像以上に素晴らしい体験だった。数日経って、身体の変化も実感しているし、あの地獄と極楽をまた味わいたいという思いがこみ上げている。
時間をかけても、電車代を使っても、再訪する価値は十分あると思っているし、時間がとれれば毎週でも行きたいと思ったほど。
僕のランニング人生*1において、大きな転機となった峠走。これからも是非続けていきたい。
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*1:と、偉そうに言えるほど経験は積んでいないけれど(汗。


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