餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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スリルと興奮も止まらない「アンストッパブル」

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息つく間もない99分だった。

映画の表題通り、まさに止まらない、止められない面白さ。鉄道ファンなら痺れること請け合いだが、たとえ鉄道ファンじゃなくても、十分にこの映画は楽しめる。
トニー・スコット×デンゼル・ワシントンのコンビ、それも鉄道物、ということから、以前見てスクリーンに釘付けだった「サブウェイ123 激突」と同じような話なのかと一瞬思いながら、僕は映画に臨んだ。しかし、実際は全く違っていた。
映画を見終わって、まず思ったことは「デンゼル・ワシントン最高!」ということだった。ハリウッドを代表する名優なのだから、今更僕が声高に言うべきことじゃないのかもしれないけれど、あらためて僕はその凄さに唸った。
「サブウェイ123 激突」では、ホワイト・カラーの地下鉄職人を演じ、これはこれで味があったものの、ジョン・トラボルタの鬼気迫る悪役っぷりに若干喰われている感もあった。しかし今回は年季の入ったブルー・カラーの機関士になりきり、猛烈な存在感を醸し出していた。
映画上の相棒を演じたクリス・パインは若手の俳優で、役回りも「ベテランに反発するやんちゃな新人」という設定だから、当然ながらこの2人は合わない。しかし《暴走列車を食い止める》という共通の目標のもとに、心が通い合っていく。ひとつ間違うとベタでみていられない物語になりがちだが、デンゼル・ワシントン一流の「推し引き」演技が冴え渡り、違和感を感じない。
そして、この2人がそれぞれお互いに、家族の問題を抱えているというのもポイント。それが押しつけがましくなく、自然にメインストーリーに折り込まれている。主題はあくまで暴走列車を巡る物語だが、クライマックスに向けて、家族たちとの繋がりが変わっていく。その描き方に唸った。
後半からは、ふんだんにTVの中継シーンが盛り込まれ、それがこの映画のスピード感とリアルタイム性を見事に演出している。流石はトニー・スコットだ。
止まらない暴走列車のスリリングさと、それをとりまく鉄道会社内部の駆け引きや家族の問題などのドラマチックさが見事に絡み合った秀作。お薦め。

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