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「SFマガジン」&「ミステリマガジン」2011年2月号

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ご紹介が遅くなってしまったけれど、今月も、発売日に入手済。


「SFマガジン」&「ミステリマガジン」(早川書房)2011年2月号

SFマガジンの特集は、2月号恒例の「日本作家特集」だった。
これはこれで良いのだけれど、個人的にはちょっと寂しい思いも残る。普段の月と、誌面の厚さが全く変わらないからだ。一昔前、SFマガジンの2月号と言えば、創刊記念月特大号として、分厚くなるのが常だった。日欧問わず、豪華な作家陣が並んで、毎年惚れ惚れしたことを思い出す。
いつしか特大号は姿を消し、最近は記念号という名前さえも消えてしまった。オールドSFファンとしては、それがちょっと寂しい。
今月のSFマガジンで注目なのは、何と言っても「あの」伊藤計劃の作品が掲載されていることだろう。もちろん新作である筈はなく、『虐殺器官』のプロトタイプ的な作品に過ぎないのだけれど、それでも貴重な一品だ。
日本作家特集では、常連の小川一水に加え、大西科学、籘真千歳、三島浩司といった、SFマガジン誌上では馴染みのない作家が並んでいるのも読みどころ。ただ、《長編の前日譚》とか《長編先行抜粋》とか、単独で楽しめない作品ばかりなのは、少し残念。
前日譚はともかくとして、《先行抜粋》というのはどうなのだろう。昔から、SFマガジンではよくあるパターンなのだけれど、個人的には「長編売らんかな」的な感じがして、いつもあまり読む気がしない。
この他、新連載企画として、《現代SF作家論シリーズ》がスタートしていた。これは注目。第一回は、初回を飾るにふさわしいグレッグ・イーガン論。次回以降も楽しみだ。 
ミステリマガジンの特集は、「PLAYBOYが輝いていた頃」。
なぜミステリマガジンでプレイボーイ?と思ったのだけれど、その名の通り、これは、「PLAYBOYが輝いていた」50年代から70年代にかけて、同誌に掲載された作品を掲載したものだった。作家陣もレイ・ラッセル、ジーン・シェパード、ジョン・コリア、チャールズ・ボーモントという、渋めの異色作家セレクションで味がある。
年末年始にゆっくり堪能したい特集だ。
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