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先入観を捨てれば面白かったかもしれない「クロッシング」

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僕がこの映画に惹かれた理由は、タイトルとキャッチコピーだった。


3人の刑事、1つの事件。それぞれの正義が交錯する---

主演は、イーサン・ホーク、リチャード・ギア、ドン・チードル。渋い3人の刑事たちが、「1つの事件」を追っていく。その事件において、「それぞれの正義が交錯する」映画。
まさにクロッシング。
タイトル、ポスター、キャッチコピーから、僕がイメージした映画のストーリーはこのようなものだった。舞台は、僕が世界で一番好きな都市、ニューヨークのブルックリン。その犯罪多発地区で起こった物語。何とも面白そうなテーマではないか。
しかし、この思い込みが全ての誤りだった。
はっきり書くが、これは3人の刑事が同じ事件を追っていく話ではない。それぞれの刑事がそれぞれの事件を追っていく話だ。ある種、オムニバスのような映画と言ってもいいと思う。確かに、3人が同じ場面に居合わせる場面も用意されてはいるけれど、かなり無理があるような気もするし、それはこの映画の主題ではない。
「3人の刑事、1つの事件」「それぞれの正義が交錯する」というキャッチコピーの文言から、同じ事件でそれぞれの正義が交錯するのかと思ってしまったのは、僕の勝手な思い込みになる。しかし、こんなコピーとタイトルをつけられたら、誰だって誤解してしまうと思うんだけれどなぁ…。
原題は、『Brooklyn's Finest』。直訳すると、「ブルックリンの警官」だ。地味なタイトルだけれど、これならば納得がいく。
それをあえて、誤解を生む様な邦題に変えて、さらに誤解を生むようなキャッチコピーをつける。意図不明。高度なPR戦略なのかもしれないから、文句を言うのはお門違いなのだろうけれど、少なくとも僕は肩すかしをくらったような気がした。
主演の3人は、それぞれ、哀感を帯びた素晴らしい演技で冴えていたし、重たいながらも考えさせられるストーリー展開には引き込まれる。決して悪い映画ではない。
ただ、僕は先入観とのギャップがあまりに凄すぎて、最後まで違和感を感じずにはいられなかった。これがどうにも悔しい。

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