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「SFマガジン」&「ミステリマガジン」2011年1月号

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年が明けてしまった。


「SFマガジン」&「ミステリマガジン」(早川書房)2011年1月号

雑誌の号数は、発売日時点よりも先の月日になるのがルールとはいえ、現時点で2011年の号数を迎えている雑誌は、それほど多くないと思う。流石はSFマガジン。未来も先取りというところだろうか。(←そういうことじゃない
SFマガジンの特集は、表紙に記された「テッド・チャン」の活字ポイントサイズに注目。この大きさだけで、SFマガジン編集部の気合が伝わってくる。それはそうだろう。超寡作で知られるテッド・チャンの、しかも、今年7月に刊行されたばかりの最新作250枚を、なんと一挙掲載しているのだ。
日本で大人気を誇る作家の最新作だけに、短期集中連載などにしてもよかったところなのに、気前よく全文掲載。本国では単行本として25ドルで販売されているものであり、SFマガジンの方がはるかにお得だ。これは快挙と言わざるを得ない。編集部に、そして訳者の大森望氏に拍手。
テッド・チャンの影に隠れてしまった感はあるが、新連載がいくつか始まっているのにも注目。「十五夜物語」は、夢枕貘氏の文章世界と寺田克也氏のイラストのコラボレーション。実に神秘的で独特な世界を造り上げていて、今後も楽しみだ。《小説読みの達人》若島正氏による新連載エッセイ、扉絵企画「SF Image Gallery」も興味深い。
ミステリマガジンは、相棒特集。
ミステリマガジンらしく、相棒をテーマにした海外ミステリ特集…なのかと思いきや、そうではなかった。「相棒」と言えば、誰もが思い浮かべる「あの」テレビドラマ特集だった。なんと、水谷豊と及川光博のインタビュー付きだ。

ミステリマガジンにおいて、こういった日本のテレビドラマが特集されることは非常に珍しいのではなかろうか。とはいえ、流石はミステリマガジンだけあって、TVドラマ誌などとは一線を画した渾身の特集となっている。
前述インタビューに加えて、エッセイ4篇、全シーズンの資料と研究も掲載。僕は、恥ずかしながら相棒シリーズを見たことがないのだけれど、「見なくてはいけないなぁ」という思いを強く持った。
TVドラマシリーズとは関係ないが、「海外で活躍する“相棒”たちの短編」とうことで、コリン・デクスター、ピーター・ラヴゼイの小説が掲載されているのは、ミステリマガジンの面目たるところだろう。
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