餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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「SFマガジン」&「ミステリマガジン」2010年12月号

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気がつけば、もう12月号だ。


「SFマガジン」&「ミステリマガジン」(早川書房)2010年12月号

暦の上ではまだ10月だけれど、SFマガジン、ミステリマガジンの世界では一足先に師走へ突入している。早いものだなぁ。
いつもの如く、発売日(25日)に、都内の大手書店で購入済。店頭でSFマガジンを見つけた時、少し驚いた。
発売日当日の夜だったにも関わらず、平積みのSFマガジンが残り少なくなっていたからだ。書店への入荷数が少なくなっているという可能性もゼロではないが、ここ数ヶ月、いつも同じような冊数が残っていたから、それは考えにくい。売れたと考える方が自然だ。
最初は少し驚いたものの、表紙と目次を見てすぐに納得した。

■冲方 丁特集

  • 「Preface of マルドゥック・アノニマス」 冲方 丁
  • 冲方 丁インタビュウ「古典化を阻止するための試み」
  • 対談「あらたにアニメ化を始動するために」 冲方 丁×林原めぐみ(ルーン = バロット)
  • 対談「原作から逃げない映像を目指して」 冲方 丁×工藤 進(監督)
  • 評論「[冲方 丁×アニメ]アニメという「システム」の研究」 藤津亮太
  • 評論「[冲方 丁×コミック]冲方丁コミック作品の世界」 尾之上俊彦
  • 評論「[冲方 丁×ゲーム]冲方丁とゲーム世界」 卯月 鮎
  • 劇場アニメ「マルドゥック・スクランブル」 合評 縣 丈弘/川出正樹/小林 治

■ジェイムズ・P・ホーガン追悼特集

  • 「プリンセスに銀の靴を」 内田昌之訳
  • 追悼エッセイ 大野万紀/鏡 明/菊池 誠/坂村 健/高橋良平/林 譲治/森山和道/山本 弘
  • ジェイムズ・P・ホーガン全邦訳著作ガイド 岡田靖史/川口晃太朗/野田令子/丸屋九兵衛/渡辺英樹

今や、当代きっての人気作家になった冲方丁の大特集に加え、ジェイムズ・P・ホーガン追悼特集。ともに短編も掲載されており、ファン必携の号になっている。これで売れないわけがない。
僕は、恥ずかしながら、どちらの作家も代表作*1ぐらいしか読破していない、情けないSFファンだけれど、今回特集で勉強して、他の作品も読んでみようと思っている。
ミステリマガジンは、警察小説ファイル13と称した警察ミステリの大特集。
今野敏、月村了衛、結城充考、マイクル・コナリー、イアン・ランキン、エドワード・D・ホック各氏による短編競作、堂場瞬一、長岡弘樹、誉田哲也、月村了衛各氏のエッセイに加え、「警察小説相関図」「13人の刑事ファイル」「今こそ必読の海外警察小説ベスト20」(逢坂剛氏)など、資料と研究も満載。ミステリマガジンらしい渾身の特集となっている。
警察小説は大好きなジャンルなので、秋の夜長にじっくり楽しみたい。
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*1:冲方 丁「マルドゥック・スクランブル」、J・P・ホーガン「星を継ぐもの」


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