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ミスチルファンなら必見!「Split The Difference」

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エンドロールが頭から離れない。

この映画を見たのは先週の週末なのだけれど、未だに僕はその感動を噛みしめている。Mr.Childrenというグループが持つポテンシャルの高さを、改めて思い知った。
正直言って、ミスチルファン以外には全くオススメできない。いや、ファンであったとしても厳しい部分があるかもしれない。上映時間115分のうち、純粋に歌を堪能できるのは半分程度に過ぎないからだ。
残り半分は、「Split The Difference」企画に伴うレコーディングやディスカッションの情景となる。ミスチルの歌だけを楽しみに来た人にとっては、退屈に感じるかもしれない。しかし、これが実に貴重な映像の数々であり、このシーンがあるからこそ、最後のクライマックスが心に響く。
ミスチルの熱心なファンであれば、途中で痺れる瞬間が幾つもある筈だし、この映画でしか見られない貴重なショットに心掴まれることは必定。桜井和寿の凄さは今更言うまでもないが、鈴木英哉の飛び抜けるような明るさが、このドキュメンタリー部分で輝いていた。
「Split The Difference」とは一体何か。
僕もこの映画を見るまで知らなかったのだけれど、それは、Mr.Childrenにとって、ごくごく身内の知人や友人30人だけを招待した夢のようなライブ企画のことだった。東京ドームさえも楽々満員にできるアーティストが、僅か30人だけ(!)のために歌うなんて。
この試みは、ファンクラブの人たちなども招きながら、徐々に大きな会場へ移っていくが、全6回の上演で、招待された観客の合計は1,000人にも満たないというのだから、いかにプラチナツアーであったかということがわかるだろう。
この映画は、その企画の誕生から大成功に至るまでの過程を、克明に綴っている。
演じられた曲は、全部で10曲程度。しかし、その濃密さはハンパじゃない。リハーサルシーンは白黒で、実際のライブ本番はカラーで上映されるのだけれど、モノトーンの世界に色がついていく瞬間が圧巻。それまでの過程を踏みしめてきているだけに、心への響き方が違うのだ。
エンドロールが始まっても、誰一人として席を立たなかったのが印象的。エンドロールは、ミスチルからの贈り物的な仕上がりになっているだけに、席を立つことはあり得ないのだけれど(謎

公式パンフとインビテーションカード。このインビテーションカードは、実際の「Split The Difference」The Globe Tokyo公演にて、友人や関係者のみに配られたものらしい。それが、今回の映画来場者にもプレゼントされた。とても嬉しい。

パンフレットは素晴らしい。コンサートパンフなみの仕上がりで700円だから超お買い得と言える。既に売り切れているところもあるようなので、見つけたら、映画を見る前に押さえておくことをオススメ。見終わったら、絶対に欲しくなる筈だから。
ただ、パンフレットの内容を見るのは映画の後にした方がいい。映画のドキュメントを克明に綴っているので、完全なネタバレになっていて、映画の感動が薄れてしまうかもしれないから。


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