餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や将棋の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

スリル&リドル溢れる『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』

スポンサーリンク

最初から最後まで謎だらけだった。

世界中で2,100万部超の大ベストセラーとなった、傑作ミステリーの映画化。
原作は日本でも発売され、いきなり「このミス」関連の上位を席捲。大いに話題になった作品だ。その時から気にはなっていたのだけれど、3部作であり、それぞれが上下巻という大作。僕は、最近長編を読むのがきつい身体になっているので、手を出せずにいた。
しかし、映画となれば話は別。ということで、先週末に名画座で鑑賞した。152分という長尺の映画だったが、時間を忘れて僕は見入ってしまった。
メインとなるストーリーは単純。ジャーナリストの記者(ミカエル)が、孤島で起きた40年前の失踪事件を追っていく。それだけの話だ。最初の手がかりとなるのは、古い写真と日記だけ。おどろおどろしくて、とても古くさい物語になるのではないか。そう思った。
何しろ手がかりが少なすぎるし、40年間未解決だった事件。解けるわけがない。行き詰まったミカエルを救ったのは、天才ハッカーであり「ドラゴン・タトゥーの女」リスベットだった。
そのハッカーぶりには驚くばかり。現代の技術、頭脳を駆使して、40年前の謎に近づいていく手法は、とても興味深く、それが僕には、非常に面白かった。
ただ、リスベット自身の身体が無敵の力を持っているわけではなく、1人の女性に過ぎない。とあるいきさつから、とてつもない陵辱(R-15指定はダテじゃない)を受けたりするシーンもある。しかし、転んでもただでは起きない。それがこの女主人公の魅力だった。
正直、なぜリスベットがこの事件解決に協力することになったのか、そしてまた、リスベットというのは何者なのか。それは、映画を見終わった今でも全くわからない。謎だらけだ。
「本編」である少女失踪事件の謎については、ミカエルとリスベット渾身のタッグによって、きっちりと解決する。しかし、リスベットに関わる謎が解けない。むしろ深まるばかり。
その鍵を解くヒントは、エンドロールの後ろに待っていた。まさかこんなサプライズが控えているとは思わなかったので、僕はちょっと驚いた。
原作を読んでいる人にとっては、「なるほど」であり、むしろ当たり前なのかとも思ったのだろうけれど、僕は未読だったし、153分の物語を見た余韻が残っていたので、ちょっと不意打ちを食らった。そうか、そう言うことだったのか、と。そして、今後に期待を繋いだ。
映画は、やはりエンドロールが終わるまで席に座って見ていなきゃいけないよなぁ…と、あらためて実感。


マラソン・ジョギングランキングへ