餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や将棋の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

「新潮〜小説家52人の2009年日記リレー」特集に喝采

スポンサーリンク

出版史上空前の名企画。編集者には喝采を送りたい。

これもTwitterのTL情報で知った。「新潮」の公式アカウントをフォローしていたからだ。
筒井康隆先生の「偽文士日碌」を読んでいたので、以前から、こういった特集が企画されていることは知っていた。しかし、筒井さん以外どのような作家が参加されているのかわからなかったし、どんなイメージになるのか想像もつかなかった。だから、いざ内容を一読して驚愕した。
大江健三郎にはじまり古井由吉で締めくくる2009年。表紙画像を見ていただくとおわかりの通り、当代の文豪たちが一斉に介した、まさに「新潮」ならではの豪華なラインナップだ。
これほどの作家たちを、「日記でリレーさせる」という発想がとにかく素晴らしい。掌編やエッセイなどで作家を一堂に会させる企画は数多くあったけれど、日記で繋ぐ特集というのは見たことがなかった。何より、その企画力に脱帽。
1作家あたりたった1週間の日記だけれど、1週間だからこそ、凝縮された作家のエッセンスを堪能できる。日記とは言っても、公開することを前提に書かれたものなのだから、それは立派な「作品」だ。しかも競作となれば、渾身の内容になるに決まっている。果たしてそれは、まさに珠玉の日記リレーだった。
いやはや本当に素晴らしい。冒頭で「出版史上空前」とは書いたが、これを「絶後」として欲しくない。来年度も是非実施してもらえないだろうかと願うばかりだ。


マラソン・ジョギングランキングへ