SFマガジンとミステリマガジンは、ともに早川書房発行の兄弟誌だが、表紙のコンセプトが根本的に違う。
ミステリマガジンの方は、昨年の同誌リニュアル以来、いとう瞳が継続して表紙イラストを担当し、統一感のあるものになっている。しかし、SFマガジンのイラストレーターは特に決まっていないので、毎月その印象が異なる。今月号は、至って地味な装丁だった。
最近は、グインのイラストやら、バラードのどアップ写真やら、インパクト抜群のものが続いていたけれど、今月は秋のファンタジー特集ということもあり、至っておとなしいものになった。
特集は、小説4編に加え、ハヤカワ文庫FTとの連動企画*1もあり、非常に充実した内容になっていた。ただ、僕は実を言うと、ファンタジーはそれほど得意ではないので、今月は流し読みになるかもしれない。
何より注目なのは、「次号予告」だった。来年、SFマガジンは創刊50周年という非常に大きな節目を迎えるため、特大号の登場を期待していたら、やはり凄い企画が控えていた。来年1月号、2月号の2回にわたってオールスターキャストによる超特大号になるようだ。来月は、その1【海外SF篇】で、きらびやかな作家陣の名前が次号予告に踊っていた。今から、1ヶ月後が本当に楽しみだ。
*1:ハヤカワ文庫FTは、同文庫内のファンタジーシリーズ。今年で創刊30年になるようだ。特集連動企画は、記念エッセイ、カバーギャラリー、おすすめタイトル30選など。