餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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「SFマガジン」&「ミステリマガジン」2009年11月号

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10月号のエントリーが大きく遅れてしまったため、今度は忘れないうちに(^^;

sfm&msm 2009.11
「SFマガジン」&「ミステリマガジン」(早川書房)2009年11月号

11月号のSFマガジンは、J・G・バラード追悼特集。ニュー・ウェーブの大家として、SF界でも特に人気の高い作家だ。
以前も書いたけれど、最近は、本当に追悼特集が多い。多すぎる。海外作家だけに絞っても、去年以降、アーサー・C・クラーク、マイクル・クライトン、トマス・M・ディッシュ、バリントン・J・ベイリーと巨匠が次々と逝ってしまっているのだ。実に痛ましい。
今回は、表紙にどんとバラードの写真が出ているので、実に迫力がある。ただ、僕は恥ずかしながらバラードの顔を知らなかった。さらに無知のそしりを覚悟で告白すると、バラードの作品も殆ど読んだことがない。常々SFファンであることを公言していながら、何とも情けない限り。もちろん、バラードの名前は知っていたけれど、ニュー・ウェーブと呼ばれる革新的な手法に、当初から馴染めず、この歳まで来てしまったのだ。
今回のSFMは、本邦初訳(!)の短編2編と再録の短編2編の他、詳細な解説、研究、著作リスト、追悼エッセイなど、総力的な特集で構成されている。今更ではあるけれど、これを読んで、じっくり勉強したいと思う。
ミステリマガジンは、ドイル生誕150周年特集。ホームズ研究家として名高い日暮雅通氏の監修だけに、その内容は充実している。錚々たる作家陣によるパスティーシュ短編の他、資料と研究、エッセイ、漫画など。これも一種の追悼特集と言えるかもしれない。


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