今月号のSFマガジンは、俊英ファンタジー作家のチャイナ・ミエヴィル特集。ミステリマガジンは、ポー生誕200周年特集だった。
先月のSFマガジン発売日翌日、栗本薫氏の悲報が届いたため、緊急の追悼特集があり得るかとも思ったのだけれど、時間的なものなのか誌面構成の都合なのか、今月は殆ど全く触れられていなかった*1。
今月号のSFマガジンは、正直云うと、殆ど読むところがなかった。ファンタジーは苦手なので、全体の1/3以上を占めるチャイナ・ミエヴィルはスルー。その他に短編はなく、連載が6本あるのみ。このうち、椎名誠氏の作品以外は、既存分が未読であることにより、黙殺せざるを得ない状況だ*2。
そもそも、連載6本っていうのが多すぎるんじゃないだろうか。SFマガジンを今月初めて手に取った読者だとしたら、(ファンタジー好き、ミエヴィル好きでもなければ)読むところがないぞ。新規読者の開拓はどうなっているんだッ!と余計なお世話で叫びたくなる。
連載が多いのは今月だけのことじゃないのでは…?と思われるかもしれないので、ちょっと説明。SFマガジンの連載小説は、毎月連載のものだけではなく、隔月周期や、数ヶ月周期のものがあるのだ。今月は、それらの周期が見事に重なった「惑星直列」状態。いやはや、何とも…。
【関連 過去エントリー】