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「地球侵略物SF」2選(インデペンデンス・デイ&宇宙戦争)

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以前、「地球が静止する日」の先行上映に出かけた時、映画館の中にあった巨大ポスターに、僕の目は止まった。それはまさに、上映開始を待つばかりだった「地球が静止する日」のポスターだったのだけれど、僕はそこにあったキアヌ・リーブスの巨大な顔よりも、キャッチコピーの方に心を惹かれた。

「インデペンデンス・デイ」、「デイ・アフター・トゥモロー」、「宇宙戦争」──。この正月、その全てを超えて映画は新たな時代に突入する!

この時点で僕は、恥ずかしながら「デイ・アフター・トゥモロー」しか見たことがなかったので、残りの2作も、本編を見終わったら絶対にすぐ見るぞ、と心に決めた。
しかし、肝心の本編である「地球が静止する日」がちょっとイマイチだったため*1、結果、コピーに書かれていた2作についても、見るのをかえってためらうことになってしまった。
ただ、その後も時々気になっていたため、この週末に「えいやっ」とまとめて観賞。古い作品なので、ご存じの方も多いと思うけれど、可能な限りネタバレなしで書いてみたい。
まずは…
「インデペンデンス・デイ」(1996 米)

僕の予備知識は、「ウィル・スミスが果敢に宇宙人と戦う映画」というだけのものだった。この知識は、決して間違ってはいなかったが、かなり断片的なものだった。
上のDVD画像だけを見ると、ウィル・スミスだけが大活躍する映画のように思えるのだけれど、実際はそうではなかったのだ。もちろん、宇宙人と戦うスティーブン・ヒラー大尉を演じるウィル・スミスは非常に格好良い役ではあった。しかし、ジェフ・ゴールドブラム演じるエンジニアや、ビル・プルマン演じるアメリカ大統領の存在感も負けてなかった。そして、もう1人、酒飲みパイロットを演じるランディ・クエイドも。
物語の内容は、実にとんでもなくて、終始「有り得ないだろ」の連続。特に後半の展開はひどい。アメリカ万歳主義も極まれりという内容だし、無敵と思えた宇宙人を倒す作戦というのが、あの方法というのは、いくらなんでも…。
しかし、そんな細かいことにこだわらず、気楽に見るのがこの映画のポイントなのだろう。そう考えれば、悪くなかった。戦禍の内容からすると、重たいイメージになりそうなのだけれど、登場人物が、みな生き生きと描かれているため、僕はそれほど不快な気分が起きなかった。
特にウィル・スミスは超ハマリ役だと思う。「あり得ん」と思える行動も、ウィル・スミスなら許せるという気になった。時間があれば、もう1度見たい映画。
そして…
「宇宙戦争」(2005 米)

これはもう何というか…。
トム・クルーズのトム・クルーズによるトム・クルーズのための映画という感じ。イメージは、まさにDVDジャケットそのまま。トム・クルーズが、ダコタ・ファニング*2を抱いて、宇宙人の執拗な攻撃から逃げる、逃げる、終始逃げ回る映画。
CGで町が破壊されていくシーンや、人が砕け散っていくシーンなどは、前述の「インデペンデンス・デイ」を凌いでいると思う*3
ただ、肝心の宇宙人たちと主人公との接触が、あまりにもスケールが小さくて驚いた。地下室のシーンなどは、息を呑みながら見たけれど、あそこまで高度な文明を持つ宇宙人なのに、なぜそんな原始的な…?という思いが拭えなかったのだ。
「インデペンデンス・デイ」での設定と違い、トム・クルーズ演じるレイ・フェリエは、単なる一般人の役柄なのだから、ただ逃げるしかないのだろう。そもそも、戦うにしても相手が強敵すぎて手に負えない。ただ、あれだけの宇宙船と能力を持ち、街を一瞬で破壊し尽くすだけの力を持っている宇宙人が、なぜトム・クルーズ親子にだけ、あんな…?という思いは最後まで拭えない。
おまけに、これも完全に無敵と思われた宇宙人が、最後の最後で、まさか…。あの結末はいくら何でも…。(絶句。)
僕の失敗は、あのスティーヴン・スピルバーグが描いた「宇宙戦争」ということで、壮大なスケールのものになるのだろうと勝手に思い込んでしまったことだ。原作の設定が古く、リメイクと云う制約があるのだから、そこは割り切って考えるべきだった。
《宇宙戦争》というタイトルのイメージに惑わされず、ホラー映画、サスペンス映画として考えれば、ちょっと違った見方ができたのかもしれない。

*1:決して面白くないわけではなかったけれど、先行上映まで出かけるほどの期待に比べると、拍子抜け。

*2:天才子役と名を馳せていただけに、確かに演技が巧い。ただ、キーキー叫ぶシーンが多く、うるさくて疲れた。

*3:9年も後に作られた映画だから、当然かもしれないけれど。


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