今や、僕のEMONSTERに、メタルケースは欠かせない。
装着以降かなり気に入っていて、なぜ最初から導入しなかったのだろうとまで思っている。これは、自分でも非常に意外な印象だ。それまで僕は、メタルケースにそれほどいい印象を持っておらず、クリケが外れにくいことに業を煮やして、「やむを得ず」導入した経緯があったからである。怪物手なずけグッズとして推奨したものの、もしかしたら、いずれ嫌気がさしてしまうのではないかと危惧していた。
怪物用メタルケースが気に入った点については、手なずけグッズの際にご紹介したので、詳しくは繰り返さないが、その質感と安心感は使い込むたびに愛おしくなっている。液晶タップができないという点についても、僕の使用用途では、物理キーやボタンで代替できることが殆どであり、しかもその方が楽*1なので、それは全く気にならなかった。
もしかしたら、以前感じた「あの」メタルケースへの苦い思い出は錯覚だったかもしれないと思い立ち、僕はそれを確かめてみることにした。
左がS11HT(EMONSTER)で、右がTreo750v。どちらも、同じPDAIR製のメタルケースなので、見た目の印象や質感は、ほぼ同じと言っていい。
Treo750vのみにフォーカス。こうやってみると、なかなか格好いいし、悪くないように思える。
裏面も精悍で素敵だ。
操作で必要な部分は、しっかりとくりぬかれているから問題ない、と云いたいのだけれど…。
Treoの大きなキモである、Qwertyキーボードの操作性を、このメタルケースは大きく奪ってしまう。ケース外周部に近いキーが若干打ちにくくなるし、5wayキーとソフトキーの引っかかりは、かなり気になる。
それにも増して気になったのは、掌の中に感じる違和感だ。鎧をつけたTreoは、なんだか違う端末を持っているような印象さえ感じてしまう。うーん、どうにもこれは、僕の性に合わない。
やっぱりTreoは裸に限る。サイズ、重さ、質感。何をとっても絶妙で、掌の中に極上の心地よさがしみこむ。ただ持っているだけでも幸せな気分になれるのだ。こんな端末は、そうそうないと思う。
*1:X02HTで、タップなし運用に慣れさせてもらったおかげ。