餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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受け取れなかった怪物

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(承前)
ということで、X03HTに後ろ髪を引かれつつも、僕はイー・モバイルの端末受け取り窓口へ向かっていった。夢中になっているうちに、僕のS11HT(EMONSTER)開通の時間を過ぎていたからだ。
思えば、ここまでの対応は実にスムーズだった。
料金プランは、店員の説明を待たずに、自ら申告。ケータイプランの「新にねん」で43,980円。「新にねん+ご加入アシスト2ねん」ならば19,980円で購入できるので、一見こちらの方が得に見える。しかし、差額の24,000円が消えるわけではなく、毎月の請求に1,000円が上乗せされてしまうので、実際は変わらない。初期費用で払ってしまえば、量販店の購入ポイント還元対象が増えるし、ランニングも抑えたかったので、僕は迷わず「新にねん」を選択した。
電話としての使用は、今のところ想定していないので、「定額パック24」は不要と決めていたが、5月分まではキャンペーンにより無料ということなので、とりあえずオプションとしてつけておいた。「EMnet」も同じく5月分までは無料だから、使い勝手を確かめながら、その後の判断を行うことにした。
さらに店員は、使用時の注意事項など、細かな説明事項を次々述べようとしていたが「既にイー・モバイルはD01NXで使っているので…(あまり細かく説明しなくてもわかる)」と言うことを訴え、必要最小限程度に抑えてもらうことに成功。料金も、現金で一括に支払いを終えた。ここまでは全く問題なかったのだ。
受け取りに向かった窓口でも、そのスムーズさは続いているように見えた。果たして回線はちゃんと開通していたし、同梱物のチェックも問題なかった。
「それでは最後に、端末の発着信だけ確認させていただきます」
店員はそう言って、黒SIMをEMONSTERにセットした。起動。僕が触るよりも前に、店員に触られてしまうのは、少しイヤだったのだけれど、量販店で買う以上、この儀式を通過しないと端末が受け取れないので、仕方ない。あとは、それが終わるのを待つだけだ。
HTC Homeの画面まで辿り着き、さぁ、あとは発着信のテストを行うだけ…ということで、じっと待っていたところ、なぜか店員が首を傾げている。どうしたことかと聞いてみると、なぜか「圏外」の表示になってしまっているとのこと。SIMをいったん取り外し、入れ直してみてもその状況は変わらなかった。
「申し訳ありませんが、10分後にもう1度受け取りに来てください。」
焦る店員に不安を覚えつつ、僕は再び、X03HTなどを愛でながら時間をつぶした。少し余裕を持って、15分後ぐらいにカウンターを訪れたのだけれど、まだ店員は焦って、どこかと電話しながらEMONSTERと格闘している。その会話は恐るべきものだった。
「いや、何度かそれをやってみまして、今は、ハードリセットまでかけているところなんです。でも、その作業の途中で5分ぐらい固まってしまって…」
流石にこれには僕も焦った。いきなりハードリセット?5分くらい固まる?そんな端末、もし今、急に起動できたとしても、ちょっと受け取りたくないぞ。いったいこれはどうなっているんだ?
その後もしばらくは、電話での会話が続いていたようだけれど、結局、埒があかないようだった。そして、店員は、僕に運命の一言を告げた。
「申し訳ありません。どうも初期不良のようで、端末がSIMを認識しないようです。今日は端末をお渡しできません。」
絶句。おいおいおいおい。そりゃないだろう。料金も支払い、1時間以上待たされているのに、今日受け取れないとは。代わりの端末なんか、いっぱい後ろに並んでいるじゃないか。僕は、何時になっても構わないので、対応してもらいたいと訴えた。しかし、もう、夜も遅い時間になっていたため、それはできないと言われてしまった。どうやら、イー・モバイル社の確認がとりきれないようだ。
店員は平身低頭で、代替端末は会社まで持ってきてくれると言う。この手厚い対応には感謝しているのだけれど、やはり、受け取りができなかったというのは残念だった。
うーん。平日は何かとバタバタ忙しくなるので、休日のうちに色々とセットしておきたかったのになぁ。


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