餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や将棋の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

週刊2誌のそれぞれのスタンス

スポンサーリンク

馬インフルエンザにより、先週末の競馬が中止になったことは周知の通りだけれど、「競馬ブック」「Gallop」という2つの競馬週刊誌がどのような対応をとるのか、注目していた。
先週の競馬が開催されなかったわけだから、当然、競走成績や回顧などの寸評ページは割愛される。しかし、今週競馬の特別登録は行われているので、それらに対しての取材、予想は可能な筈で、「内容の薄さをどのようにカバーするのか」という点が気になっていたのだ。
果たして、この2誌の対応は好対照だった。老舗の「週刊競馬ブック」は…。

インフルエンザに感染している馬の数が増えて競馬開催のメドが立たず、読者の皆様に満足していただける雑誌をお届けできそうにないと社として苦渋の決断をいたしました。よって、誠に不本意ながら8月20日発行予定の週刊競馬ブックは休刊となります。
【競馬ブックコーナー/村上和巳の編集員通信】

なんと、休刊である。
僕がこの雑誌を買い始めてから20年近くになるが、休刊というのは記憶にない。だから本当に驚いた。現状はそれほど深刻な状況だということなのだろう。
今週末の開催について、JRAは、あくまで強行開催の姿勢を崩していない。しかし、競馬サークル内で圧倒的な影響力、取材力を持つ競馬ブック編集員が「競馬開催のメドが立たず」と言い切り、週刊誌を休刊にしてしまうのだから、実際の施行は難しいのではないかと思う。
対して、もう一方の雄、「Gallop」は…。

「馬インフルエンザ猛威!どうなる日本競馬」号(サンスポe-shop)
広告内には、今週末の重賞である「新潟記念」や「キーンランドカップ」の文字がなく、全面、馬インフルエンザ関連の情報で埋まっている。スタンスとしては、今週末の競馬有無に関わらず、販売できるような記事づくりにしたということであろう。
このあたりが、競馬新聞系(予想、データ面重視)の「週刊競馬ブック」と、スポーツ新聞系(情報、ゴシップ重視)の「Gallop」のスタンスの違いなのだと思う。
僕は「競馬ブック」派*1なのだけれど、今週だけは、「Gallop」を買ってみようかと思っている。競走成績や回顧のページをどうやって穴埋めしたのか、また、取材や取り上げ方が難しい(筈の)今週末の重賞、特別登録に対してどのような記事作りをしているのか、興味深いからだ。

*1:昔は2誌買っていたのだけれど、さすがに資金が続かなくなって、ブック1誌に絞った。


マラソン・ジョギングランキングへ