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武豊の謙虚なコメントで感じたこと

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今年は年始に出遅れて、2,900勝にリーチがかかってからも足踏みしてしまいましたが、これを機にまたどんどん勝っていきたいと思います。
(武豊コメント〜JRA公式)

この発言のどこが謙虚だと思われるかもしれないが、いつもの武豊、強気で負けず嫌いな武豊であれば、「今年中に《次の一区切り》を目指します」と言ってもおかしくなかったと思う。
しかしそれを言わなかったのは、流石に、岡部氏の大記録(2,943勝)を通過点とするような発言となってしまうことを控えたのだろうか。それとも、らしくない足踏みをしてしまったように、リズムの違う今年のペースでは難しいと思ったのだろうか。
何しろ、「今週こそ、なんて思うのがいつもの感じじゃない」という発言が出てくるぐらい、今年の武豊は少し弱気だ。高松宮記念を制し、海外G1も勝っているのだから、一見いつもの武豊に見えるけれど、実際はかなり違う。勝利数、連対率、獲得賞金という3部門全てにおいて、現時点でアンカツに負けているのである。
JRA賞において、この3部門を全て獲得すると、騎手大賞として特別表彰されるのだが、武豊は、これを1997年以降8回も獲得していた。JRAの騎手表彰といえば、近年はずっと、武豊による武豊のための賞だったのだ。それが今年は、大賞どころか1冠さえも怪しいのだから、謙虚にならざるを得ないのかもしれない。
年始に騎乗停止があったとはいえ、いつもの武豊なら、口笛を吹きながら勝ち星を稼いで、今頃はトップにいてもおかしくないところなのに。騎乗停止の影響を受けない筈の「連対率」でも安藤勝己に1割近くの差をつけられているのだから、今年は相当に苦しい。(今年のアンカツがミラクルすぎるというのもあるけれど。)
しかし、武豊のことだ。史上1位の勝利数、前人未踏の3,000勝とともに、騎手大賞の夢も決して諦めてはいない筈である。2,900勝を達成してから、ぽんぽんと2勝を積み重ねたように、今後はきっと、さらに貪欲に勝利を目指していくだろうと、僕は思っている。


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