断然人気も、素質馬の急追もはね除け、いつもの指定席へ。
武豊、アドマイヤオーラを駆って、2度目の弥生賞3連覇!
着 | 枠 | 馬 | 印 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | タイム | 着差 | 通過順 | 上3F | 人 |
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1 | 3 | 4 | ◎ | アドマイヤオーラ | 牡3 | 武豊 | 56 | 2.00.5 | 6-6-6-5 | 34.8 | 1 | |
2 | 5 | 8 | ココナッツパンチ | 牡3 | 吉田豊 | 56 | 2.00.5 | クビ | 10-10-11-10 | 34.4 | 6 | |
3 | 5 | 7 | ▲ | ドリームジャーニー | 牡3 | 蛯名正義 | 56 | 2.00.8 | 13/4 | 9-9-9-9 | 34.9 | 2 |
4 | 2 | 2 | △ | メイショウレガーロ | 牡3 | 武幸四郎 | 56 | 2.00.9 | 1/2 | 10-10-9-10 | 35.0 | 4 |
5 | 4 | 5 | △ | サムライタイガース | 牡3 | 後藤浩輝 | 56 | 2.01.5 | 31/2 | 2-2-2-2 | 36.2 | 5 |
6 | 1 | 1 | ノワールシチー | 牡3 | 田中勝春 | 56 | 2.01.7 | 1 | 4-4-1-2 | 36.4 | 11 | |
7 | 8 | 14 | △ | タスカータソルテ | 牡3 | 岩田康誠 | 56 | 2.01.7 | ハナ | 10-12-11-12 | 35.5 | 3 |
8 | 7 | 12 | トーセンクラウン | 牡3 | 吉田隼人 | 56 | 2.01.7 | ハナ | 3-3-4-4 | 36.2 | 9 | |
9 | 6 | 9 | ○ | マンハッタンバー | 牡3 | 横山典弘 | 56 | 2.01.7 | ハナ | 13-13-13-13 | 35.1 | 7 |
10 | 6 | 10 | モチ | 牡3 | 川田将雅 | 56 | 2.02.1 | 21/2 | 5-4-4-5 | 36.6 | 8 | |
11 | 4 | 6 | キングオブロマネ | 牡3 | 松岡正海 | 56 | 2.02.2 | 3/4 | 6-6-6-7 | 36.5 | 13 | |
12 | 7 | 11 | マツノショウマ | 牡3 | 桑野等 | 56 | 2.02.4 | 11/2 | 6-6-6-7 | 36.7 | 14 | |
13 | 3 | 3 | インパーフェクト | 牡3 | 御神本訓 | 56 | 2.02.5 | 3/4 | 1-1-1-1 | 37.2 | 10 | |
14 | 8 | 13 | リンリンリン | 牡3 | 柴田善臣 | 56 | 2.02.7 | 11/2 | 14-14-14-14 | 35.8 | 12 |
通過 34.5-47.3-59.8-72.4上り 73.2-60.7-48.1-35.2 平均 1F:12.05 / 3F:36.15
単勝 4 \170
複勝 4 \110 / 8 \300 / 7 \150
枠連 3-5 \300 (1)
馬連 04-08 \1170 (5)
ワイド 04-08 \450 (5) / 04-07 \190 (1) / 07-08 \990 (13)
馬単 04-08 \1510 (6)
3連複 04-07-08 \1720 (7/364)
3連単 04-08-07 \6650 (20/2184)
直線は、かなり見応えがあった。一瞬、大外からココナッツパンチが突き抜けるようにも見えたからである。新馬1戦のみしか経験していない馬が弥生賞を制するとなれば、それこそディープインパクト級の怪物だ。
しかし、前を行くアドマイヤオーラに並んだところで、脚色が一緒になってしまった。やはり怪物はそう簡単に出現しないものだ。
勝ったアドマイヤオーラは、直線フラフラになりながらの勝利で、審議対象になったほどだが、道中の走りは安定していた。正直、クラシックを勝ちきるには、なんとなく迫力不足な気がしないでもないけれど、今年のメンバーであれば、十分有力候補だろう。フサイチホウオーは確かに強いが、荒削りな分、つけいる隙はまだ十分ある。勝利ジョッキーインタビューで、武豊が「次も楽しみです」という以上、もはや心は皐月賞での作戦を練りはじめているに違いない。
2歳王者のドリームジャーニーは、課題だったスタートをクリアして、道中も中団に位置。アドマイヤオーラをマークしながら伸びようとしたところ、進路をカットされたのが痛かったように見えた。ただ、それがなくても、前回のような「飛ぶような走り」ではなかったように思う。
もちろんこれはトライアルであるから、これだけの走りができれば十分ということなのかもしれないけれど、本番に向けて身体が増えてこなかったのは痛い。何しろ、あのディープインパクトより更に30Kg近く軽い*1のだ。叩きながら良化するタイプとも思えないので、57Kgを背負う皐月賞での逆襲は、かなり厳しいのではないかと思う。
本番での注目はやはりココナッツパンチだ。今回の2着は素質のなせる業であり、あと1ヶ月での成長状況によっては、一気に主役へ躍り出るだけの実力を秘めている。今回の走りは、それだけ凄い。
僕が対抗に推したマンハッタンバーは、全くいいところなく9着。逃げるどころか、前につけることもできない有様。ドリームジャーニーより後ろの位置取りとなっている時点で、僕は惨敗を覚悟した。ノリは贔屓のジョッキーだからいつも注目しているのだけれど、最近は出遅れが多く、かつ、4角での位置取りも悪すぎる競馬が目立つ。新馬戦でのジャンバルジャンも酷い競馬だった。これは、絶不調と言ってもいいのではなかろうか。
ただ、マンハッタンバー自身の能力も足りなかったと思う。予想段階で、捻って1勝馬を狙うなら、ココナッツパンチを狙うべきだったのに、こちらを選んでしまうのだから、僕のヘタレぶりも、ノリと似たようなものかもしれない。
*1:ディープインパクトの弥生賞出走時馬体重は448Kg。