餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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アイドルホースの足枷

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ディープインパクトの敗因については、休み明け、斤量、深い芝、展開など、様々な理由が上げられている。しかし、その最大の敗因は、もしかすると日本からの大応援団だったのかもしれない。
過剰すぎる応援は、馬にとって、マイナスにこそなれ、決してプラスにはならないからだ。
後楽園のパブリックビューで、福永祐一が「(馬が敏感に反応してしまうから)旗を振らないで」と語っていたが、実際のパドックでは、旗を振っている日本人がいた。旗は、競馬場で配られたもののようだけれど、穿った見方をすれば、フランス側からの妨害戦略*1だったのかとも思えてしまう。
武豊が何度も口に手をやり「しーっ(静かに)」というポーズを取っていたのは実に印象的だった。おそらく「頼むからもう少し静かに応援してくれ」という心境だったろう。日本での大声援に比べれば可愛いものかもしれないが、ディープインパクトにとっては、慣れない異国でのレースなのだ。少しでも落ち着きをなくす原因を作ることは命取りになる。
「3強の1角」である立場だった筈なのに、断然の1番人気になってしまった*2こともきつかった。一手にプレッシャーを引き受けることになるからである。
僕はディープインパクトの熱烈な応援者だ。これまでに、関西には何度も遠征したし、今回もパブリックビューに行った。しかしそれは、ディープインパクトの感動を、できるだけ生(もしくはそれに近い形)で皆と共有したかっただけで、馬鹿騒ぎすることそのものが目的ではない。
もちろん、今回、フランスに行った人の中には、純粋にディープインパクトを応援したかった人も多かった筈だ。しかし、一部の狂乱的なファンの行動は、そんなファンの思いもぶちこわしてしまったような気がする。

*1:お祭り騒ぎをする日本人応援団のことだから、旗を渡せば、どうせディープインパクトに向かって振るだろう、という戦略

*2:日本語で、ディープインパクトの単勝馬券が簡単に買えるようになってしまったことも、人気を押し上げた原因のひとつだろう。


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