- ライバルが手を結ぶ日
- 料理番組の日
- 聖アグネスの祝日
- 初大師,初弘法
- 久女忌
料理番組と言えば、何と言っても「世界の料理ショー」にとどめを刺す。これは、グラハム・カー氏が軽妙なトークを織り交ぜながら、ワイン片手に華麗な包丁捌きを繰り広げるという番組で、このトークが、とにかく最高に面白かったことを覚えている。「はーい、スティーブ。ほぉら、チキンが焦げてるってハニーに伝えなきゃ。*1」というような、なんだかわけのわからないアメリカンジョークと観客の爆笑。僕は、子供心に、何が面白いのか全くわからなかったのだが、しかし、それでも最高に面白かった。そもそも、毎週出てくるスティーブって誰?という疑問もあったのだが、その「お約束」もまた、この番組の醍醐味だった。
作り出される料理も月並みなものではなく、キャビアなどをふんだんに使い、バター、クリームたっぷりの豪華絢爛、ある意味、身体に悪そうなメニューが毎週登場していた気がする。細かいレシピなどは全く紹介せず、非常に適当に作っているように見えるのだけれど、最後にはそれが素晴らしい料理として完成しているのだから、驚いた。
最後には自分でその料理を食べるのだが、その時の至福そうな表情は、今も鮮明に思い出せる。料理はもう1人分用意されて、それはグラハム・カー氏が会場の客から1人を選んで食べさせるのだけれど、選ばれた瞬間の、その客の嬉しそうな顔といったらなかった。僕は、いつかあの客になりたいという夢を見ていた時期もあったほどだ。
あぁ、もう一度見たいなぁ。いつかDVD化されないものだろうか。
*1:実際にこんなことは言っていないのだが、まぁ、こんなようなイメージである。