同一G1 3連覇という、史上初の大記録がかかるマイルCS。
デュランダルは本当に不発の少ない馬で、どんな展開であっても、最後方から、
それも大外からきっちりと追い込んでくる。
こういう馬は本当に珍しい。
本格化したここ2年間で、連対を外したのは異国への遠征競馬となった香港マイル
だけなのだから、恐れいる。
6歳秋とはいえ、ここ2年は前哨戦を使わず、G1だけを使うというローテーションだから、
消耗は少ないだろう。
問題は、相手である。
迷いに迷ったが、ダンスインザムードの底力に賭けたい。
昨年の2着馬であり、前走の天皇賞も3着で完全復調気配なのに、ここまで
人気がなければ絶好の狙い目なのではないか。
昨年がルメールで、今年が北村というのは大いに不安なのだけれど、人気薄で
気楽な立場なのだから、うまく乗ってくれることを祈りたい。
3番手にはラインクラフト。
エアメサイアがエリザベス女王杯で負けたことにより、3歳牝馬全体のレベルが
疑問視されるが、牡馬相手に勝ちきってきたこの馬の力を見ると、マイルで54kgなら、
勝負になっていいと思う。
絶好調福永の手綱捌きも魅力だ。
ダンスインザムードが、パドックで病気を再発してしまった場合は、この馬を格上げして
検討したい。
テレグノシスが見限れない。
天皇賞の大敗で人気を落としているが、あのような異常な展開のレースで、4角16番手では
勝負にならないのは当たり前。
毎日王冠で、1頭だけ後方から追い込んできた脚を見ると、まだ衰えはないと考えたい。
東京以外では走らないように思われているが、マイルCSしか走っていなくて、フランス遠征
帰りの一昨年*1を除外すれば、3年前に4着、昨年は3着だから悪くない。
昨年同様、デュランダルの隣枠に入ったことで、仕掛けもしやすい気がする。
要は、デュランダルと同じようなタイミングで仕掛ければ、切れ負けしても3着までに滑り込んで
これるのではないかと思うからだ。
昨年同様横山典弘なら2着固定まで考えたが、勝浦の分差し引いて連下の一角に。
もう1頭。いくら何でも無理筋だと思いつつ、ローエングリンを押さえたい。
安田記念大敗以来、しかも挫石明けであり普通はとても買えないが、鞍上が恐すぎる。
G1、京都、人気薄、乗り代わり、マイル戦とノリの好走条件が揃いまくっているのだ。
馬自体の能力も基本的には高く、実力さえ発揮させられれば、3着粘り込みのシーンが
あってもいい。
まだまだ買いたい馬は沢山いるのだが、デュランダルを軸にする以上、予想上は
ここまでが限界だろう。
◎デュランダル
○ダンスインザムード
▲ラインクラフト
△テレグノシス
△ローエングリン
*1:14着に大敗。しかし勝ち馬からは0.8秒差だから着順の見かけほど大敗ではない。