武豊が、昨日のJBCクラシックをタイムパラドックスで勝ち、今年のG1で
10勝目を上げた。
これは武豊が年初の日記であげた*1目標であったのだが、それを
11月初めにして、早々と達成してしまったのだから、驚くばかりだ。
一生掛かってもG1を取れない騎手が、星の数ほどいる中で、年間10勝と
いうのは、恐るべき数字だし、聞きようによっては傲慢にさえ思える。
しかし、それを傲慢に感じさせないのが武豊の実績と実力であり、
そして、見事に実現してしまうことには、恐れ入るしかない。
ちなみに、10勝の内訳は以下の通りである。
月日 | レース名 | 条件・距離 | 競馬場 | 騎乗馬 | 性齢 | 人気 |
1.26 | 川崎記念 | ダ2100m | 川崎 | タイムパラドックス | 牡7 | 1 |
3.27 | 高松宮記念 | 芝1200m | 中京 | アドマイヤマックス | 牡6 | 4 |
4.17 | 皐月賞 | 芝2000m | 中山 | ディープインパクト | 牡3 | 1 |
5.29 | 東京優駿 | 芝2400m | 東京 | ディープインパクト | 牡3 | 1 |
6.29 | 帝王賞 | ダ2000m | 大井 | タイムパラドックス | 牡7 | 2 |
7.13 | ジャパン・ダート・ダービー | ダ2000m | 大井 | カネヒキリ | 牡3 | 1 |
9.19 | ダービーグランプリ | ダ2000m | 盛岡 | カネヒキリ | 牡3 | 1 |
10.16 | 秋華賞 | 芝2000m | 京都 | エアメサイア | 牝3 | 2 |
10.23 | 菊花賞 | 芝3000m | 京都 | ディープインパクト | 牡3 | 1 |
11.03 | JBCクラシック | ダ1900m | 名古屋 | タイムパラドックス | 牡7 | 3 |
ディープインパクトの3冠は光るが、年初の時点ではまだ新馬戦を
勝ったばかりの馬に過ぎなかった。
しかし、武豊はこの時点で、既に「この馬でのGI制覇」は計算に
入れていたのではなかろうかと僕は思っている。
それにしても、年間G1を10勝などというとてつもない目標を達成し、
本人が夢であったという三冠ジョッキーにもなってしまった今、武豊は、
今後何をモチベーションとしていくのか興味深い。
まぁ、この天才のことだから、まだまだ果てしなき高みを目指して、それを
実現していくのだろうけれど。
*1:確か1月1日の日記に掲載されていて、スポーツ各紙にも転載されたのだが、なぜかバックナンバーからは消えてしまっている