砂のディープインパクト。
何かと称号をつけたがるのはマスコミの特徴だから、別にこだわる
ことではないのかもしれないが、僕は、未だにこの名前に馴染めない。
オンファイア=ディープインパクトの弟 というのは絶対的な事実だが、
カネヒキリ=砂のディープインパクト、というのは単なるコジツケだ。
(ダートで)無敗、武豊、同じ馬主、という点でディープインパクトに
なぞらえているのだろうが、僕にはこれが到底納得できないのだ。
ダート戦で6連勝、G1も2連勝だから、もちろん、強いことは間違いない。
しかし、単に「強い」という馬なら、これまでにいくらでもいた。
ディープインパクトは、「単に強い」というレベルの馬ではない。
競馬史上2頭しかいない無敗の三冠馬なのだ。
少しばかり状況が似ているからといって、その名前を冠して呼ぶというのは、
ディープインパクトに対して、とても失礼だと思う。
ダート無敗で、ジャパンダートダービー、ダービーグランプリを連勝した馬と
言えば、僕は、ゴールドアリュールのイメージがダブるが、後にフェブラリーSを
制したこのダート王でさえ、初の古馬挑戦では苦杯を味わっている。
G1のJCダートで敗れたゴールドアリュールと違って、今回はG3だから、
迎え撃つ古馬の層が薄く、カネヒキリの勝つ可能性も大きいだろう。
しかし、単勝1倍台前半となるような圧倒的な力差があるとは、僕には
どうしても思えないので、ここは意地でも逆らいたい。
本命はトウショウギア。
前走の越後Sは圧巻の強さだった。
距離の1600メートルは若干長いが、勢いでこなしてくれると信じる。
左回りしか走らない馬なので、ここは全力投球の筈だ。
対抗にはペリエ鞍上が魅力のサイレントディール。
一昨年のこのレースの覇者であり、G1のフェブラリーSでも2着が
ある実力派だ。
最近は不調が続いているが、もともとムラ駆けの傾向があり、いつ
走ってもおかしくない。前走も着順ほど悪いレースではなかった。
ペリエ鞍上による変わり身も魅力。
カネヒキリは単穴。
あっさりと勝たれてしまったら、仕方ないとあきらめよう。
59Kgはきついが、その実力が侮れないアジュディミツオー、
ダート慣れ+得意のマイル戦(芝重賞3勝)で前進が見込める
マイネルモルゲン、対カネヒキリでは分が悪いが、東京マイルは
合っている筈のドンクールまで。
◎トウショウギア
○サイレントディール
▲カネヒキリ
△アジュディミツオー
△マイネルモルゲン
△ドンクール