ALCから来たメールニュース「alcnews」で知ったのだけれど、どうやら、
来年からTOEICの仕様が変わるようだ。
ということで、早速公式ページに行って確認をしてきた。
http://www.toeic.or.jp/toeic/new/new01.html
リスニングセクションでは、TOEICの象徴ともいうべき(と僕は勝手に思っている)
パート1の写真描写問題が20問から10問へと半減してしまう。
これは結構ショックであった。
リスニング部分では最も易しいセクションだっただけに、ウォーミングアップ*1と
しては20問ぐらい欲しいところだったんだけどなぁ。
その代わり、数十秒もの長文を聞き取る能力が要求されるパート4が
10問も増えてしまった。
僕にとっては、毎回、終了後どっと疲れが吹き出るリスニングセクションの
疲労度が激増することは間違いない。
リスニングセクションの変更は、問題の増減にとどまっているが、
リーディングセクションは、まさに大改変である。
パート6の誤文訂正問題は、長文穴埋め問題に変更となった。
パート5の短文穴埋め問題に対して、長文版の登場ということらしい。
そして、いつも僕は半分以上残してしまうパート7の長文読解問題が、
なんと8問も増えてしまう。*2
しかも、1つの文書を読ませるタイプと、2つの文書を読ませるタイプの
2種類が入るのだから、ますます複雑である。
Q&Aによれば、問題のスタイルがどのように変わろうが、難易度は
一緒ということらしいが、この変更ポイントを見る限り、どう考えても
難易度が上がるとしか思えない。
ただ、TOEICは点数の算出方法を公開していないし、難易度を調整
して点数を算出するらしい*3
から、問題はないということなのだろう。
発表はされたものの、実際のテスト形式が変わるのは、来年5月に
実施される122回からのことである。
それまで5回は旧形式で実施されるが、この移行期間の間、巷に溢れる
TOEIC本の作成会社は大混乱する筈だ。
新形式のパート6、パート7などは材料がほとんどない*4からだ。
最近は、英語力の上達を図るのではなく、TOEIC対策だけに焦点をあてた
テクニック本が増えてきていただけに、安易な解法書で、点数を稼がせない
ようにするためのTOEICの逆襲なのではないかと、僕は感じた。
まぁ、そのTOEIC側のその気持ちはわからないでもないが、そんなところに
お金をかけるのならば、ラジカセ会場を撤廃し、全館一括放送による公正な
リスニング試験実現を、僕は要求したい。*5