5月分の予約が、わずか70分で完売したという愛知万博ローソンの
予約整理券が、案の定ヤフオクで高騰しているようだ。
ヤフオク転売野郎たちにとっては、ローソン店内のLoppiに並びさえすれば無料で
手に入る入場券が、これだけ商売になるのだから、笑いが止まらないのではないか。
まさにノーリスクハイリターンだから、転売野郎の思う壺。
しかし、その煽りをくって、本当にこのパビリオンに行きたい人は泣いているのだ。
この「サツキとメイの家」は、宮崎駿監督「となりのトトロ」の
主人公姉妹が暮らした古い一軒家をモデルに作られたということで、
当然の如く、愛知万博では一番人気になっているという。
入館は1日あたり800人の完全予約制だから、本当にプラチナ
チケットなのだろう。
だから、予約システムを取り入れること自体は正しいと思う。
しかし、「愛知万博に行きもしない」輩が、券を買い占めることができて
しまうシステムは、大いに問題だ。
協会側は、予約枠を1日あたり80人程度増やす方針を固めたという報道も
出ていたが、そんなものは、根本的には何の解決にもならない。
ヤフオク長者が増えるだけだ。
協会はヤフオクの運営会社に、文書で削除を求めているらしいが、あの
傲慢きわまりないヤフオクが、そんな要請に応じる筈がない。
ヤフオクだって《出品手数料》や《落札手数料》で儲けているのだ。
案の定「法律違反とは言えず、独自に設けている基準にも反していないので、
削除の必要はないと考えている」という回答が来ている。
問題は、こうなってしまう展開は明らかなのに、予約システムの改善を
検討しないという点だ。
高い入場料を払った入場者が泣いて、ヤフオク転売野郎だけが喜ぶシステム。
そんなふざけた状態を放置しておいて、何が「愛」だ、「地球博」だ。
もともとこの万博に対して、僕はほとんど興味がなかった(だから今まで言及
しなかった)が、これでますます気分が失せてしまった。