餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や将棋の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

弥生賞

スポンサーリンク

天気だけが、心配だった。
週の半ばから、天気ばかりを心配していた。
はじめは、週末まで大雪の予想だったからだ。
良くて不良、最悪ダート変更という事態も覚悟した。


ディープインパクトが真の名馬であるのなら、不良馬場でも、
それこそ、理不尽なダート変更でも、器の違いで圧勝して
くれると信じているが、この馬の目標はあくまで先だから、
弥生賞で余計な負担をかけたくなかった。


金曜日。
関東地方が大雪に見舞われる中、僕はずっとそのことばかりを
考えていた。


しかし、天気は週半ばの予報とは異なる展開になった。
土曜日は晴天となったのだ。
このときばかりは、気象庁に感謝さえしたほどである。


スポーツ紙の報道によれば、金曜日の大雪で、中山競馬場の
芝には11cmもの積雪があったらしい。
これだけ積もると、普通は開催さえも危ういところだ。
そうでなくても、不良馬場でのスタートは必至かと思う。
しかし、JRAによる、深夜を徹しての除雪作業により、土曜日
のレースは重馬場でのスタートとなった。
さらに驚いたのは、9レースから「良」馬場にまで回復したことだ。
メインのスプリント戦では、1.07.9のタイムが出ている。
僕は思わず歓喜した。


普段はJRAのお役所的な対応に納得行かないことが多い僕
だけれど、この時ばかりは懸命の除雪作業と、優良な芝コース
の生成管理に敬服をしたほどである。


ただ、この時点ではまだ予断を許さなかった。
天気予報によれば、なんと、土曜夜から再び雪の予報になって
いたからだ。今度は、前日時点での予報であるから精度としても
高いだろうし、僕はふたたび憂鬱な気持ちになった。


しかし。
天気予報は、またしても僕をいい意味で裏切ってくれた。
昨日の真夜中から早朝にかけて、何度も何度も外の天気を
チェックしてみたが、雪が降り始める気配はなかった。


ほどなく競馬中継が始まったため、グリーンチャンネルで確認をして
みたのだが、雪がちらついている気配は、まだない。
今の時点*1で降っていないのならば、最悪、これから降ってきた
としても、悪くて稍重までだ。それならば、全く心配はいらない。
僕はようやく安心することができたのである。


名馬には、運も必要だ。
あれほどまでの雪予報が一転し、絶好の馬場状態に持ち込ん
だのも、ディープインパクトが持つ天運とは言えまいか。


2歳王者マイネルレコルトは、例年であれば楽勝のケースだ。
朝日杯での勝ち方は、貫禄さえ感じられるようなレースぶりだった。
アドマイヤジャパンにしても、同じ中山2000メートルの重賞を
勝っていて、鞍上は絶好調の横山典弘だから、決して軽視は
できない。


しかし、それでも。
僕は、この目で見てきたディープインパクトの強さ、凄さを信じたい。
爆発的な末脚だけに目をとらわれがちだけれど、末脚はあくまで
絶対能力の高さを示しているにすぎない。


僕は今回、武豊はある程度前で競馬をさせるものと思っている。
前走はゲートの出が悪く、最後方からになってしまったが、次走の
皐月賞を踏まえて、先行した上での脚を図っておきたい筈だからだ。
もちろん、今回すんなりゲートを出られるという保証はないが、
最終枠入れの大外枠を引いて(これも運だ)その心配は薄くなった。


あとはただ、すんなりと回って自分の能力を発揮してくれれば、
自ずと結果はついてくる。


ディープインパクトの単。


僕が今日買う馬券はこれだけだ。
それも、お守り代わりの金額でいい。
今回の弥生賞は、「予想者」よりも「目撃者」としての立場で
レースをじっくり堪能したいからである。


後にディープインパクトの戦績を振り返った時、忘れられない
レースになることを願いながら、この弥生賞を見ていたい。

*1:この文章を書き上げた時点では、3レースが行われていたが、それでも降りはじめていなかった


マラソン・ジョギングランキングへ