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筒井康隆ファン?

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不特定多数の人間に無作為に送られるのがSPAMの特質だから、僕の嗜好が読まれて
いるということはあり得ない。
それはわかっているのだが、それでも尚、今回のSPAMには驚いた。

Subject:ども!はじめまして!


はじめまして☆平田といいます。えーとですね、
以前メル友募集してましたよね??その書き込みに
とても興味を持っててアドレスを控えてたんです。
ちょっと前の書き込みでしたけど。
ぜひぜひ仲良くなりたいと思ってるんです☆


最初ですので、自己紹介を致しますね☆
平田智美、22歳でフリーターをしております♪
趣味は旅行と読書で、好きな作家は筒井康隆さんです。
筒井さん、初期の不思議な実験的な短編が
特に平田のお好みでございます☆


平田のスリーサイズなんかはまだ言わないほうがいいかな(笑)?
そんなワケでして、平田、お返事待っております!
趣味や、どこに住んでるのか教えて欲しいです☆
あ、あと何て呼んだらいいでしょうか?
平田のことは、平田と呼んでください☆

Subjectにしても、書き出しにしても、手垢がつきまくりの内容なので、
普通であれば、「読み捨てて終了」というSPAMだ。
しかし、自己紹介の文面を見て、一気にその考えは吹き飛んでしまった。


「好きな作家は筒井康隆さんです。」うおぅ。
「初期の不思議な実験的な短編が特に平田のお好みでございます☆」だとぉ。
そんなことを書かれては気になって仕方がないではないか。


僕は、「脳内作家ランキング」(こんなのばっかりだな)というのを、自分の中で
作っているのだが、物心ついて以来、筒井康隆が1位を譲ったことはない。
2位以下は時に宮部みゆきだったり、東野圭吾だったり、新井素子だったり
シオドア・スタージョンだったり、入れ替わりが激しく続いているのだが、
1位の筒井康隆だけは、どんなことがあろうと、変わらずにいた。


実を言うと、俳優としての筒井康隆はそれほど好きではないし、映像化された作品に
ついても、それほど思い入れは持っていない。
しかし、作家としての筒井康隆は別格の存在であり、同好の士となら、一晩だって
語り尽くしても語り尽くせないと思っている。


だから。
今回の平田智美にはちょっとやられた。

これが、今放映中となっている「富豪刑事」ドラマ化の話題性に乗って、単に
筒井康隆の名前を持ち出しているというのなら、ここまでは反応しなかった。
だから、単に「富豪刑事のドラマ、面白いですよねぇ。」とか書いてあったなら、
「原作の方が1000倍面白いぞ、なめるな!」で終わっていた筈だ。


しかし、《初期の不思議な実験的な短編》がお好みと言われてはたまらない。
「おぉ、もしかして平田智美は本当にファンなのかもしれないぞ」と
思ってしまったのだ。


いったい、初期の不思議な実験的な短編とは何なんだ。
「デマ」か「ビタミン」か、それとも「フル・ネルソン」か。
いやいや、実験的といってもそこまでハードなものではないのでない
かもしれないぞ。
「最高級有機質肥料」や「笑うな」あたりのわかりやすい作品だって、
一般の小説と比べれば、十分に実験的だろう。
そもそも、なぜ22歳の平田智美が、筒井康隆の《初期の不思議な実験的な
短編》を知っているのだ。


などなど。僕の心は筒井康隆の名前ひとつで千々に乱れてしまうことになった。


よぉし。


僕は決めた。
こんなにまで気になるのなら、放置するのは精神衛生上よくない。
ならばつきあってみようじゃないかと。
ということで、一念発起(←大袈裟)この平田智美に、捨てアドレスで
確認をとってみることにした。


果たして、平田智美がお好みだという、《初期の不思議な実験的な短編》とは
いったい何なのか?


続報に乞うご期待。


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