餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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待ち焦がれた新機種だったが…

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もしも。たったひとつだけしか電子機器を持ち歩くことができないとしたら、
あなたは何を選ぶだろうか。
おそらく、多くの人が携帯電話をあげるだろうと思う。
あまりに身近になりすぎて、電子機器としてさえ認識してない人もいるだろうけれど。


しかし僕は、携帯電話を選ばない。
今使っているINFOBAR(ICHIMATSU)は、大のお気に入りだ。
持っているだけで嬉しくなってしまうデザインと、その抜群の操作性には
心底惚れ込んでいる。
電話やメールの機能も人並みには使っているから、なければ当然、日常生活が
いくぶん不自由になってしまう筈だ。
それでも、「1つだけ」となると相対的に捨てざるを得ない。


ならば、昨日の日記で興奮しまくっていたipod shuffle、なのかと言われると、
これも、違う。
確かにこれも日常には欠かせないし、到着してから肌身離さず持って、その
素晴らしさに酔っている。
ipod shuffleが届く前は、本家のipodを常時持ち歩いていたが、その時の
興奮よりも上であることは(今のところ)間違いない。
それでも、「1つだけ」となると、きっと僕はipod shuffleを選ばないだろう。


前置きが長くなってしまった。
僕は時々、こういう仮想のシチュエーションを作り、自分の中で順位付けを
行っているのだが、そんな僕の、「脳内携帯電子機器ランキング」で昨年
5月の購入以降、一度も首位を譲らないアイテムがある。


それは、電子辞書だ。
僕が今使っているのは、SIIの「SR-T6700」で、正直、これをいつも持ち歩いて
いないと不安で仕方がないくらい、惚れ込んでいる。


TOEICこそ惨敗したものの、僕の英語熱は絶えず冷めることなく続いていて、
ほとんど読めないながらも「ヘラルドAsahi」も毎朝購読し続けている。
大好きなアメリカンコミックのgarfieldは、常に鞄の中に入っているし、
今ipod shuffleで聞いているのは、英語のスモールトーク集(知る人ぞ知る
大杉正明先生の「what's new」シリーズ)だ。
まだまだ英語力が足りない僕には、とにかく経験が必要で、だからこそ、
リーディングもリスニングも出来る限り続けていきたいのだが、そんな僕の
バックボーンとなっているのは、何と言ってもSR-T6700なのだ。
まさに、英語学習者をターゲットにしたとしか思えないその収録辞書群は、
僕を引きつけてやまない。


電子辞書界は、今百花繚乱だ。
収録コンテンツの数も競争を極めており、今や50種類以上の辞書を
収録した機種というのも日常的に発売されている。
もちろん、それはそれできっと便利なのだろう。
しかし、僕はそういうコンテンツ数競争には全く興味がない。
何十種類ものコンテンツが入っているとは言っても、そのうち10種類は
「ひとり歩きの○○語自遊自在」だったしするし、家庭の医学もスピーチ
文例集も、あれば便利なのかもしれないが僕には不要だ。
中には「ホトトギス俳句季題便覧」なんていうのが収録されているもの
まであった。そんなもの一生使わないぞ。


コンテンツの数が多くても使わなければいいじゃないか、多ければ多いほど
便利なんじゃないかと思われるかもしれないが、大きな問題もある。
電子辞書の大きな特徴は「単語から単語にジャンプできること」だ。
例えばわからない言葉があって、広辞苑を引いたとしたら、その説明の
中に読めない漢字があった場合、その言葉を指定してジャンプすれば、
すぐさま漢字源で調べることができるというような機能である。
これは紙の辞書では実現できない、電子辞書ならではの機能で、
本当に便利だと思う。
英語学習が主な僕の利用法は、知っている単語を英英辞典で引くことで
あり、これにより身近な単語の英語的なニュアンス、とらえ方を知る
ことができる。
しかし、この機能はコンテンツが絞られているから有効なのであって、
あまりにも多コンテンツすぎると、ジャンプする辞書の一覧が多すぎて
却って使いにくくなるのだ。
例えば広辞苑を引いて、その中に読めない「雲雀」という言葉があったの
で、漢字源にジャンプしようと思ったら、いきなり俳句の季題が表示され
たりしても困ってしまうではないか。


その点SR-T6700のコンセプトは本当に素晴らしい。
英語学習者にターゲットを絞っているというだけあり、お飾りだけの
余計なコンテンツは一切搭載されていないからだ。
キーとなるジャンプ機能で、余計な辞書が表示されるケースは殆ど
ないし、他階層になりがちなメニューも(コンテンツを絞っているから)
1画面で収まっている。


特に素晴らしいのは、コウビルド英英辞典だ。
数ある電子辞書の中で、コウビルドの英英辞典を収録しているのは、
SII社の機種だけだ。
外国人向けの英英辞典は、基本的に説明の語彙を限定して単語の説明を
行うから、単語によってはいささか無理な表現をしている物も多い。
易しい単語だけで無理矢理説明しようとするから、どうしても堅苦しい
英文になってしまうことが多いのだ。
その点、コウビルドだけは違う。
語彙を限定していることは確かだが、他辞書のように「2000語」などと
いった完全制限ではなく、ある程度フレキシブルに難しい言葉も採用
しているのだ。
紙の英英辞典だと、これでは問題なのかもしれないが、電子辞書で
あれば、わからない言葉だけ英和辞典にジャンプすればいいのだから、
この点は全く気にならない。
語彙を絞らず、かつ「If〜」で始まる独特な構文のリズムが実に
わかりやすいコウビルドは、英英辞典の王様と言えるだろう。


どんどん話がそれている(悪い癖だ…)ので、話を戻すけれど、
コウビルド英英辞典以外にも多種多様な英語系辞書を満載し、かつ、
TOEIC学習コンテンツまで収録したSR-T6700は僕の首っ丈アイテムで
あり、片時たりとも手放すことができない。


だから後継機の発表については、ずっと気になっていたのだ。


そして、ついに、その後継と呼ばれる機種がSIIから発表された。
僕はその情報を掲示板で読んで、勇躍、その情報を確かめにSIIの
サイトへ飛んだ。

http://speed.sii.co.jp/pub/corp/pr/newsDetail.jsp?news=1077

ビジネスの専門用語に対応した「180万語対訳大辞典 英和・和英」などビジネスパーソンに役立つコンテンツを集約
バックライト付き電子辞書『IC DICTIONARY SR-E9000』の発売について


◆収録辞典の特長                               
1. 180万語対訳大辞典 英和・和英 (日外アソシエーツ) ※2005年1月現在業界初収録
2. ビジネス技術 実用英和大辞典/実用和英大辞典(日外アソシエーツ)
3.やさしいビジネス英語 実用フレーズ辞典(NHK出版)※2005年1月現在業界初収録4.キーワードから引く 英文ビジネスレター事典(三省堂)
5.情報処理技術者用語辞典(日経BP社)
6.経済新語辞典2003年版&用語辞典7冊(日本経済新聞社)

■機能の特長(一部の検索機能に関しては、発売日までに変更になる場合があります。
1.LEDバックライトを搭載
2.「シルカ」カードスロット搭載
3.収録辞書や追加辞書からまとめて検索できる「複数辞書一括検索&例文一括検索」
4.例文も検索できる進化した「スーパージャンプ機能」
5.和英辞典のように日本語から英単語&英用例を引くことができる訳語検索&和訳検索機能

一読、僕は買わないことに決めた。
もちろん、バックライト付きは大いに魅力だし、カードスロット搭載や、
例文一括検索、スーパージャンプ機能などの進化も喜ばしい。


しかし、SR-T6700から《乗り換え》たいと思う気持ちは、全く起こらなかった。
ポイントはただ一つ。
「コウビルド英和辞典」がない、ことだ。
SR-T6700に搭載されているコウビルド英和辞典は第3版だが、書籍版としては
第4版が発行されている。
あのSR-T6700の後継であれば、この第4版を搭載できなければ意味がないだろう。


ということで、拍子抜けに終わってしまったが、プレスリリースの文面をよく
読み直してみて驚いた。
リリース文面の最後に、注釈として、以下の文面が書き添えられていたからだ。

なお、「コウビルド英英辞典」(Collins)収録のモデルも初夏に発売を予定しております。

おぉ!
これこそが、まさにSR-T6700後継なのだ!
と快哉を叫んだのだけれど、よく考えると、新機種発表の記事であるにも関わらず、
こういった注釈がついているのは不思議な感じがした。
こういったことを書いてしまうと、今回のSR-E9000リリースに関してはマイナスに
なってしまうのではないだろうかと思えたのだ。


ということで僕なりに考え直してみた。
SIIにとって、今回のSR-E9000はあくまで「暫定的な」新機種なのではないかと。
何と言ってもSR-T6700系はSIIのフラッグシップであるから、春のモデルチェンジは
不可欠だ。しかし、その核となる筈のコウビルド第4版搭載は(版権の関係で?)
間に合わない。
ということで、新機種の発表でありながら次機種の注釈をつけるという
異常なリリース方式になってしまったのではないかと思うのだ。


確かに、新機能の魅力に惹かれて、泣く泣くコウビルドを諦めて乗り換えた人が、
初夏に「コウビルド搭載のSR-T6700後継!」を目にしたら、クレームが続出する
ことは間違いないだろうから。(僕だって怒る)


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