餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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ipod shuffleがやって来た!

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ついに、ついに待ちこがれていたipod shuffleが届いた。
書きたいことは山ほどあるのだが、興奮のあまり整理しきれていないので、
まずはファーストインプレッションだけを伝えておきたい。


受け取ってまず驚いたのは、そのコンパクトさである。
福山通運のドライバーから商品を受け取る時も、荷物のあまりの
小ささと軽さに「本当にこの中にipod shuffleが入っているのか?」と
思ったくらいである。


興奮のまま段ボールをあけると、果たしてそこにはWebで何度も確認した
ipod shuffleの外箱が入っていた。

(興奮のあまり撮ったので写真の出来がよくないのはご容赦を)


ipodの時も思ったのだけれど、appleは、商品の外箱にまで非常に神経が
行き届いている。まさに、「買って良かった!」と思わせるデザインなのだ。
グリーンで統一された外箱は、シンプルだけれど実に素敵で、中に含まれて
いるipod shuffleのコンパクトさを際だたせることに成功している。


外箱を開けると、付属品も含めた全体が明らかになるのだが、これもまた
「本当にこれだけなの?」と思わせるシンプルさであった。


実は、本体や付属品を置いている下地部分が土台を兼ねた内箱になって
おり、その中にクイックリファレンスやソフトウェアCDなどが納め
られていたのだが、こういったスマートさも含め、非常にシンプルかつ
コンパクトにまとまっていることには感服してしまった。


そして、肝心のipod shuffleだ。
手に持った時、そのあまりの軽さに驚いた。
なんといっても22gしかないのであるから当然なのだけれど、ここまで
軽いと、「本当にこの中に1GBもおさまるのか?」と思ってしまうほどだ。


よくよく考えれば、フラッシュメモリの1GBは珍しくないし、もっと
小さなサイズのものも存在している。
しかし、それは「単なる」フラッシュメモリであって、ipodではないのだ。
それだけで天と地ほどの差があるので、比較は全く無意味と断言したい。


ipod shuffleを使いこなすためには、iTunesが不可欠であり、初の携帯
オーディオがipod shuffleだと、その操作に少し戸惑うかもしれない。
しかし、僕は既にipodを持っていて、iTunesは日常的に使っていたので、
その点は全く問題なかった。
ipodとipod shuffleは、その容量もコンセプトも全く異なるのだけれど、
iTunesという素晴らしいアプリケーションを媒介にして、見事なまでの
共存を実現する。
フラッシュメモリタイプでの携帯オーディオでは、他社の方が先行しており、
かつ、多機能でもあるのだが、それらが束になってもipodにかなわないのは、
このiTunesの存在によるところも大きいと、僕は思っている。


早速ipod shuffleをパソコンのUSBポートに接続すると、ボタンの下部が
オレンジ色に点滅を始めた。
ユーザーズガイドによれば、バッテリーや接続の状況により、これが点灯
状態になったり、緑色になったりするようだ。
これも何とも愛おしい。


迷ったのは転送の方法だ。
既に発表されている通り、今回ipod shuffleの最大の売りは、
「iTunesの中から自動的に曲を選んで転送される」という機能だろう。
毎回、ipod shuffleとiTunesを接続させることにより、iTunesの中からランダムに
曲が選ばれ、そして、ipod shuffleではそれがシャッフルで再生される。
要は、好きな曲だけをiTunesに入れておけば、毎日、接続するたびに新鮮な
セレクションの音楽ファイルを携帯することができることになる。
表示ディスプレイがないというのはどう考えても不便なのだが、appleは、
その不便さを逆手にとり、「シャッフル」という新鮮なコンセプトを打ち
出すことで、見事なまでに価値観の逆転を成功させていると思う。


但し、これはiTunesという、これまた図抜けた専用ソフトがあってこその
ことで、他社が方式だけ真似ようと思っても、それこそ陳腐な不便端末と
なるのは間違いないだろう。


残念なことに、僕は今回この素晴らしい機能を満喫することができなかった。
その理由は「iTunesには曲だけが納められてはいない」ということだ。


前述のランダムセレクト、ランダムシャッフル方式の効果を発揮させる
ためには、あくまで好きな曲だけをiTunesに収録しておく必要がある。
しかし、今僕のiTunesに入っているのは音楽ばかりではないのだ。
英会話ドラマ、落語、はては筒井康隆の朗読劇まで、さまざまな
ジャンルが収まってしまっているのである。
中島みゆきの歌に陶酔しきったその後に、落語がいきなり始まったら
拍子抜けしてしまうではないか。


いや、この例はまだいい。
人によっては(私ではないぞ)中島みゆき「うらみ・ます」に続けて
松浦亜弥「ね〜え?」が流れる可能性だってあるわけで、これはこれで
その人の趣向だと思うからだ。


しかし、そうはいかないのが「英語ドラマ」などの《連続性》があるものである。
僕はこれが結構好きで、特に大杉正明先生の「Hopes」はこれまでに何十度となく
聞き尽くしたほどだ。
この手のドラマものは、シャッフルされると、いきなりドラマの途中一部だけが
流れることとなるから、いかにもおかしいではないか。


ならばiTunesから、こういった連続性のあるものを削除すればいいのだけれど、
僕が使っているのはipod shuffleだけではなく、本家のipodも併用しているので、
それはできない。(iTunesから削除したら、ipodからも消えてしまうので)
ということで非常に困ったのである。


もちろんこれにも解決策はあって、iTunesからの自動セレクトではなく、
プレイリストなどを作ってから転送すれば全く問題はない。
そして、今回は僕もこの方法で対応した。


しかし、これはipod shuffleの大きな特徴である「偶然性」を捨てる
ということになるし、ipod shuffleの内容を変更するためには、新たに
プレイリストなりを指定し直す必要があるので、どうにも癪だ。


解決策として個人的に考えているのは、「iTunes」を2つ持つこと。
デスクトップPCは本家ipod 用、ノートPCはshuffle用のiTunesを
セットして、ノートの方には《連続性のあるものは取り込まない》と
すれば、解決しそう…な気がする。
この方法については、データ移行の方法や整合性など不明な部分も
あるので、これからいろいろと研究して見ることとしたい。


かくして、いろいろと試行錯誤はしたものの、無事にipod shuffleの
凄さを堪能している。
何より「持っていることを感じさせない」ほどの軽さは素晴らしく、
これまであまり気にしていなかった本家ipodの重さ、大きさまで
うっとうしくなるくらいなのだ。


《2代目ipodとipod shuffleの比較》


とにかく文句のつけようがないほど素晴らしいipod shuffleだが、
あえてアラを探せば、以下の2点かと思う。


・付属のUSBキャップ…僕は、主に付属のストラップで首から吊して
使おうと思っているのだが、ストラップにもキャップが付属しているので、
そのとき、このUSBキャップは外す必要がある。日常的には不要となって
しまうが、携帯バンドにつけるなど別のシーンでは必要となるのだ。
探している時みつからなかったり、そもそもすぐなくしてしまいそうで
心配である。


・付属ヘッドホンのコード…コードが長すぎる!前述のストラップを
使って首からipod shuffleを架け、このヘッドホンを使おうとすると
上半身が紐だらけになってしまう。ヘッドホンはさまざまなパターンで
使うことを想定されているのかもしれないが、それにしても、もう少し
短くて良かったのではないか。


と、不満めいたことを書いてしまったが、全体の満足度に比べれば
些細なもので、実は殆ど気になっていない。
今はただ、この素晴らしさに酔い、待ちこがれていた物欲が、十分
満たされた喜びに浸りきっている。


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