餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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有馬記念

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いよいよ、有馬記念がやってきた。
競馬をあまりやらないという人でも、この有馬記念だけは参加するという
人も多い。年末の代名詞、今年の総決算。
コーナーを4回も回る中山内回り2500メートルというトリッキーなコース設定の
ため、ペース次第で短距離馬にも長距離馬にも出番があって、予想としては
実に難しい。オグリキャップの奇蹟の復活、トウカイテイオー1年ぶりでの
出走で勝利など、本格的に検討をしたら、まず絶対に考えられない結末が
待っているレースでもある。
巷でよく言われるように、このレースは「1年間お世話になった馬、好きな馬を
買う」という買い方が正しいのかもしれない。
オグリキャップやトウカイテイオーの勝利は、そういった買い方をしている人たち
へのプレゼントであると。
でも、僕は予想家であるからして(コラコラ)単に好きな馬を買うという立場では
いられないのだ。ここのところまるで当たっていないのだが、なんとか最後だけは
帳尻を合わせておきたい。
前置きが長くなりすぎてしまった。予想に入ろう。

2004年12月26日(日) 5回中山8日目 15:25発走
9R 第49回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (混)(指定) 芝 2500m 15頭立

枠馬 馬名 性齢 騎手 斤量 調教師
1 1 ゼンノロブロイ   牡4 ペリエ  57 (美)藤沢和雄
2 2 ピサノクウカイ   牡3 藤田伸二 55 (美)藤沢和雄
2 3 ハイアーゲーム   牡3 *吉田豊  55 (美)大久保洋
3 4 コスモバルク    牡3 *五十嵐冬 55 [地]田部和則
3 5 ハーツクライ    牡3 *横山典弘 55 (栗)橋口弘次
4 6 シルクフェイマス  牡5 四位洋文 57 (栗)鮫島一歩
4 7 ユキノサンロイヤル 牡7 *柴田善臣 57 (美)増沢末夫
5 8 ダイタクバートラム 牡6 *武豊   57 (栗)橋口弘次
5 9 タップダンスシチー 牡7 佐藤哲三 57 (栗)佐々木晶
6 10 デルタブルース   牡3 *ボニヤ  55 (栗)角居勝彦
6 11 ヒシミラクル    牡5 角田晃一 57 (栗)佐山優 
7 12 グレイトジャーニー 牡3 小牧太  55 (栗)池江泰郎
7 13 ツルマルボーイ   牡6 蛯名正義 57 (栗)橋口弘次
8 14 コイントス     牡6 岡部幸雄 57 (美)藤沢和雄
8 15 アドマイヤドン   牡5 安藤勝己 57 (栗)松田博資

悩みに悩んだが、やはり本命はヒシミラクル。
単勝は10倍くらいしかついていない。意外に人気だ。
これだけ人気になってしまうと、「勝ってもドラマにならない」から来ないの
ではないかと思ってしまう。
しかし、歴史をひもといてみると、単勝オッズとドラマ性は必ずしも
一致していないことがわかる。
あれだけ成績が落ち込んで、奇蹟の復活と言われたオグリの単は550円。
1年ぶりの出走であったトウカイテイオーの単は940円しかついていなかった。
となれば、今回のヒシミラクル勝利も十分あり得るのだ。


単なるドラマ性だけで言っているのではない。
ヒシミラクルの秋2戦。確かに結果は惨敗だったけれど、ジャパンカップの
4角で先頭にとりついた、あの脚を見て、僕は復活を確信した。
この馬は戻ってきている、と。それは今週の調教内容を見ても明らかだ。
あとは、レースのペース次第と思っていたが、タップダンスシチー陣営が
逃げ宣言をしている以上、スローな流れにはならないと信じる。

2度あることが3度でも4度でもあるのが有馬の特徴。
G1を3つも勝ちながら、常に世間を驚かせてきたヒシミラクルが、もう一度
奇蹟を起こすなら、この有馬の舞台しかない…と僕は信じている。
(少しだけ弱気になったのは、このレースでさえも、春天までの叩きレース
ではないかと思ったからだ。)


対抗はハーツクライ。
実力と人気のバランスを考えて予想をすると、今回、もっとも狙い目が立つのは
この馬だ。ダービー2着馬、菊花賞1番人気馬。この秋の惨敗続きですっかり
人気を落としてしまったが、こういった追い込みタイプは、展開が填らなければ
惨敗も十分あり得る。春はたまたまそれがうまくいっていただけで、秋はたまたま
それがうまくいっていないだけだ。
距離不向きな菊花賞は無視しよう。JCは確かに凡走であったが、それだけに
疲労残りがないものと解釈しよう。
度胸の据わった横山典弘が乗るのも非常にプラスだ。極端な競馬しかできない
馬だけに、極端な騎乗を得意とする横山典は非常に合う。
過去G1の舞台で、この男が最後の最後に差し込んで来た姿を何度見たこと
だろうか。極端である以上、勝ちきるまでには至らないことが多いから、
単勝馬券としては、非常に買いにくいが、連対の軸としては非常に信頼できる。
典よ、4角最後方でいい。末脚を信じて大外から来い。


3番手にはデルタブルースを。
前走のジャパンカップには少し驚いた。「菊花賞はフロックでは勝てない」と
いうのが僕の持論だから、好走しても何の不思議もないのだが、スタートの
出遅れを強烈な差し脚でカバーするとは思わなかったからだ。
もともとは、自力で先行してスタミナに任せて前を潰す競馬を身上とする
馬の筈だから、ああいった競馬もできたというのは収穫だ。
ただ、今回同じ競馬をしたら、この馬の出番はない。
末脚勝負なら、前述ハーツクライのみならず、ツルマルボーイも控えており、
上がりの脚では叶わないからだ。
今回は前に行って、逃げるタップダンスシチーを握りつぶす競馬をできる力
を持っているかどうかが焦点になる。持っていれば単まであるし、足りないと
しても先行さえすれば、最後まで辛抱できる脚は持っていると思う。


さぁ、ゼンノロブロイをどう考えるか。もちろん、この秋2戦の強さは認めよう。
しかし、秋3戦のG1を全て勝ちきるには、類いまれない実力と運が必要だ。
今回は、もともと得意としていた東京競馬場ではなく、取りこぼしが多い中山で
同じような横綱相撲が出来るだろうか。
春の日経賞で、騎手の差はあったにしても、ウインジェネラーレあたりに捻られて
いるようでは、甚だ不安と言わざるを得ない。
脚質的にも展開的にも3着を外すとまでは思えないが、単勝で狙って買いたい馬
ではない。3連複、3連単の押さえに回す。


問題のコスモバルク。この馬が勝てば、確かに大きなドラマだろう。
だから、想像以上の人気にも支持されている。
僕も、心情的には応援したかった。少なくとも先週までは。
しかし、今回、オーナーが「ゼンノロブロイをマークしろ」と五十嵐ジョッキーに
指示したということが明らかになってから、全く買う気がしなくなってしまった。
ゼンノロブロイをマークしろ?バカじゃないのか。
これまでのレースで見る限り、コスモバルクは、まず、気分良く走らせることを
まず優先すべきで、特定の馬マークができるほど、器用な馬ではない。
ゼンノロブロイをマークするためには、中団まで控える競馬を無理矢理しなければ
ならず、なんでそんな競馬をこの大レースでいきなりしなければいけないのか
理解に苦しむ。
もちろん、実際の展開はゲートが開いてみないとわからないし、もしかすると
五十嵐ジョッキーがオーナーの意見を無視して、馬の気分に任せるという選択を
とらないとも限らない。でも、これまでの報道を見る限り、また、オーナーと
ジョッキーの関係を考えても、本当にゼンノロブロイをマークする競馬になると
いう可能性の方が高いだろう。ならば全く、この馬に勝ち目はないと僕は思う。
名馬の資質をオーナーに殺されてしまう典型のパターン。残念だが、切る。


あと何頭かを簡単に。
ツルマルボーイ。蛯名が「後方からでは駄目」と言っているのを見て
買う気がしなくなった。わかってないなぁ。この馬がうまく中団で
貯められるほど器用な馬なら、これまでもっと勝ち星を重ねてる筈だ。
馬群に包まれて出てこれなくなる展開、脚を余して負ける、に1票。
俗に言う蛯名スペシャルで、出遅れとなってしまった展開になれば
逆に買い目が出てくるのだが、そこまでは読み切れない。


シルクフェイマス。成績だけ見てみると、なんでこの馬がこれだけ
人気がないのかまるでわからない。典型的な中距離馬で宝塚記念2着の
実績も光る。しかし、あまりにも体調不良である旨の報道が相次ぎ、
実際の調教もよく見えない。絶好の狙い目であることを理解しつつも、
これだけ状態の悪さが明らかだと流石に買いにくい。
この馬だけは直前の馬体重、パドックを注意してから最終決断することにした。


タップダンスシチー。来ても全くおかしくないし、残っても全くおかしく
ない。しかし、デルタブルースやヒシミラクルがスタミナ勝負に持ち込んで
ねじ伏せるというのが、今回の僕の予想軸になっているので、そう考えると
買えないのだ。春の時点での最強馬だったので当然無視はできないのだが…


アドマイヤドン。2歳時の朝日杯G1勝ちがあり、菊花賞4着もある。
確かに芝「も」走る。ただ、切れる脚がないため、芝を離れてダートに
活路を求めた馬が、今更芝G1で好勝負できるとは、やはり考えにくい。
それでも、絶好調時の昨年であればまだ狙い目は立ったが、ダートでの
取りこぼしも出てきた今、芝では流石にきつかろう。
陣営は、ここが最後の花道と考えているのではないか。こういった馬が
来たりするのが有馬だから、軽視は出来ないのだけれど。



【有馬記念 結論】
長い予想になってしまったが、本線は単勝及び連単、3連単のアタマと
してヒシミラクル、連軸、3連単のヒモとしてハーツクライを推す。
人気薄から本線の予想となるので、その他は広めに流して高配当を
狙いたい。


◎ヒシミラクル
○ハーツクライ
▲デルタブルース
△ゼンノロブロイ
△アドマイヤドン
△タップダンスシチー
△シルクフェイマス
消コスモバルク


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