餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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Thinkpad 絶望の未来

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数日前に噂が流れた時から、この日が来るのは覚悟していたけれど。
でも。僅かばかりの可能性を信じていた。デマであることを祈っていた。
まさか、こんなにあっという間に発表されるとは思わなかった。
正直、泣きたいくらいに哀しい。

聯想、IBMパソコン事業を1800億円で買収


 【北京=桃井裕理】中国のパソコン最大手、聯想集団(レノボグループ)は8日、米IBMのパソコン事業を全面買収すると発表した。買収総額は17億5000万ドル(約1800億円)で、中国企業による外国企業の買収としては過去最大規模。これにより同グループは世界3位のパソコンメーカーになる。IBMは企業向けサーバーや情報技術(IT)サービス事業に特化し、パソコン事業から事実上撤退する。

 買収資金のうち6億5000万ドルは現金で、6億ドル分は聯想集団の株式で支払う。約5億ドルの負債も引き継ぐ。IBMは聯想集団の18.9%を保有する第2位株主になる見通し。同集団はパソコン事業の世界本部をニューヨークに置き、IBM上級副社長のスティーブン・ワード氏が最高経営責任者(CEO)に就任、楊元慶CEOが会長に就く。製品の保守・サポートなど様々な面でIBMと提携していくという。聯想集団は中国のパソコン市場でシェア約3割を占める最大手。だが、中国外でのシェアはほとんど無く、海外での販路確保を目指して企業の合併・買収(M&A)先を探していた。

他の記事によれば、当面Thinkpadというブランド名は残るらしい。
でも、僕が愛していたのは、Thinkpadという単なる名前ではないのだ。

  • 癖のない7段配列、かつ、抜群のキータッチを誇るキーボード
  • 磨き抜かれた操作性で、マウス不要とさえ思えるトラックポイント
  • 換装自由度の高さ、かつ、それを実現する部品調達の容易さ
  • ダウンロード用ドライバーの豊富さ(旧モデルも見捨てない!)
  • なんと保守マニュアルまで無料でダウンロードできる懐の広さ
  • 落下や盗難まで保証する拡張サービス
  • 質実剛健を絵に描いたような、黒の秀逸なデザイン

このどれが欠けても、それはもう僕にとってのThinkpadではなくなる。
そして、この素晴らしいマシンを企画し、作ってきたのは他ならぬ
日本IBMのチームなのである。
今後、日本IBMが発言のリードを取れることはあり得ないし、それは
イコールThinkpadというブランドの失墜を意味する。
これまで日本IBMが作り上げてきたThinkpad Qualityも、Thinkpad Identityも、
全てが崩れてしまうのだ。嗚呼。


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